前回のブログ(7月23日)で子供のオリパラ観戦実現について書きました(一つ前のブログ「子供は特別扱いでいい」参照)。カシマスタジアムでの試合を子供達が観戦している様子を見て、既にオリンピックは始まってしまったとはいえ、自分に何かできることはないかと思い、まず、関係者宛に要望書を出そうと考え24日に起案しました。1人でも出すつもりでしたが、さすがに差出人が私1人では説得力がないので、数人でも集まればという程度の気持ちでで同僚議員に協力を求めたところ、なんとたった1、2日で予想を上回る多くの賛同を得ました。特に連携してご一緒に動いて下さった仲間に感謝。(この間4連休。40人を超えたのでその後はさらに集めるよりも早く提出することを目指しました。)みんな、日本人選手が活躍する画面、後ろに映る無観客のガランとした席を見ながら同じことを感じていたんだなあと思ったところです。ああ、この試合達、子供達に生で見せて上げられたらどんなに良いだろうと。

 

そこで、27日、自民党国会議員有志にて丸川オリパラ担当大臣及び橋本オリパラ委員会会長に要望書を書面提出させて頂きました。また、お目にかかって直接気持ちや趣旨を伝えたいということで、7月30日に丸川大臣、8月2日に橋本オリパラ組織委会長に有志代表でお目にかかり、子供のオリパラ観戦の実現についてご高配いただけるようお願いしてまいりました。ご多忙な中、お時間頂き丸川大臣と橋本会長には大変感謝しております。我々の要望についても深くご理解を頂きました。もっとも、観客を入れる入れないを決めるのは最終的には自治体の判断というオリンピックならではの難しさがあり、国としてできることは限られているということでもありました。現在でも、政府としては、50%、上限5000人までなら可能という基準に変わりはないのです。

 

 正直、我々が要望書を提出しようと動いた時(7月24~6日)と状況は異なり、この数日で東京はコロナ感染急拡大局面に入っており、タイミング的には非常に残念な状況ではあります。正直、この要望もどうしようか迷いましたし、もしも、今、賛同者を募ったら同じだけ集まっただろうかとも思います。ただ、要望しているのは、感染リスクを無視して子供を入れてくれということではなく、感染状況を見つつではあるものの、地元の子供達を安全な形で観戦させて上げられる方法はないか、一律ではなく具体的に考えて頂きたいということです。開催地も様々であり地域の事情も異なると思います。競技により会場設定も異なります。全ての子供や全ての会場や全ての競技でなくていい。むしろ一律に扱うべきではない。参加できない子達がいることを理由に参加できる子供達を止めないでもらいたい。

 

「感染拡大、じゃあ全部ナシね!」というゼロイチ発想ではなく、今生きている日本人にとってもおそらく一生に1回の自国開催オリパラを、未来を担う子供達に見せてあげることは本当にできないのか、どうやったら可能になるかという方向から検討して頂きたいということです。

 

子供達は、バスで会場に乗り付けて引率された形で帰宅するなど、感染の心配のない行程管理された形での観戦プランを作ることは十分可能だと考えます。(寄り道をしてレストランでおしゃべりしたりお酒を飲んで盛り上がるといったことは想定されない。)また、希望しない子供達に強要するものでないことは言うまでもありません。熱中症が心配なら室内競技や時間帯を選ぶとか、それでも人流が心配ということであれば「地元の子供」のくくりを狭くするとか、様々具体的に考えられることはあると思います。テレビでの観戦はできますが、やはり、生で選手が活躍する様子を見ることには変え難いものがあります。子供達の人生はまだまだこれからであり、どれほどポジティブな刺激を受けることでしょうか。東京オリパラを見たことがその子の人生を変えることだってあると思います。

 

 丁度27日に書簡を書面提出した日あたりから、感染は東京を中心に急拡大局面に入り、正直、この要望もどうするべきか悩みました。しかし、オリンピックが終わったところでパラリンピックの観客のあり方を考えるとのこと。このお願いを今しなければ絶対に後悔するとの思いで行ってきました。おりしも、同じ東京で東京ドームでは甲子園が盛り上がり観客も入っています。パラリンピックは8月24日からであり、まだ時間があります。感染状況の変化もあろうと思います。準備検討をして頂く上でも関係者に要望をしておいたことは意味があることだと考えています。

 

ーーーーーーーーーーーー要望概要ーーーーーーーー

(7月27日付け)

 

7月22日、東京五輪男子サッカー1次リーグの試合をカシマサッカースタジアムで子供達が観戦した様子をみて、本当に良かったと思いました。それと同時に、観戦した子供達はどれだけ感動し勇気付けられただろう、もっとたくさんの子供達にこの感動を経験させてあげたい、この窮屈なコロナ禍だからこそ子供達に希望を与えたいと思うに至りました。

 

したがいまして、オリンピックの後半戦及びパラリンピックに於いて是非とも開催地の子供達にも観戦の機会をいただきたく、ここに心よりお願い申し上げます。特に、様々な障害のあるアスリートたちが限界に挑む8月24日から始まるパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場であり、これからの共生社会を形成する子供達にこそ観戦する意義が深いものと考えます。政府が専門家に意見を聞くなどし、適切な感染対策の方法について支援するなど、自治体や教育委員会など関係者が前向きに判断できる支援をすべきだと考えます。

 

また、自治体等に向けて前向きなメッセージを発信するなどご支援賜れれば幸いです。

 

生での世界の第一線の選手たちがご自身の能力の最大を発揮するオリパラの試合の観戦は、子供達にどれほど多くのポジティブな刺激を与えることでしょうか。オリパラの自国開催は、人生に一度あるかないかのイベントです。子供達の人生における大きな財産になることでしょう。子供達の人生は長くまだこれからです。そして、このことは然るべく説明すれば、多くの国民の皆様にご理解いただけると確信しております。

 

当該地域の感染状況や医療体制を踏まえた上で、小学生、中学生、高校生について、地元で開催されるオリパラ観戦を可能とするようお取り計らい頂きたく、どうかご高配のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

 

以上

https://stat.ameba.jp/user_images/20210803/14/matsukawa-rui/d2/f1/j/o1168173714981644804.jpg@@1168@1737