すごく違和感を感じる記事。まさか、夫から3歩下がって歩くような総理夫人像を強要するつもりじゃないですよね?
昭恵夫人は、おそらく日本の総理夫人で初めて、夫と離れた独立した人格として(「3歩下がって夫を支える妻」という立場でなくという意味)自分の意志に基づく活動をしたファーストレディだ。新しい日本を体現する存在として抜群の発信力を持ち、米国でも大きく取り上げられたし、日本外交の幅を持たせることにもなった。私自身、昭恵夫人と総理と仕事をさせて頂いた中で実感した。
そして、こうした在り方が可能だったのは、女性の自立や女性が輝く社会の意義を信じる安倍総理だったからだ。安倍総理は、女性活躍促進を労働力不足を埋めるためだけの理由で推進したわけではないと思う。本当に女性が生き生き自立して活動することは社会にとって良いことだと信じておられるのだなと間近で仕事をさせて頂いて感じた。世界の女性リーダーたちも総理に接してそれを感じたから安倍総理のと取り組みにエールを送ったのだ。
今までの日本の総理夫人には昭恵夫人のような方はいなかった。昭恵夫人は、初めての米国のファーストレディに近い在り方で人々に接し、語り掛け、様々なアジェンダを取り上げた。私はそれはとても良いことだと思う。各国、特にG7のような先進国の首脳夫人はそれぞれ首脳とは独立した発信力を持ち、様々な活動を行っていることが多い(ブレア夫人は弁護士で夫が英国首相出会ったときもずっと活動を続けていた。)。
今回の森友問題を理由にして、「総理夫人は「3歩下がって影を踏まず」じゃなきゃいけない」みたいな、時代に逆行したテーゼに戻らないことを切に望む。
公人か私人かという点が議論されるが、今まで昭恵夫人のような自立した人格として活動する総理夫人がいなかったために論点となりえなかったわけで、これからの日本を考えれば、米国同様のファーストレディの制度を作るべきだと考える。(ホワイトハウスにはファーストレディ専用のオフィスがあり数十名からなるスタッフがいる。)そもそも今でも危機管理上総理夫人にSPもついてないってどうなのか。。
http://www.asahi.com/articles/ASK3V6FQDK3VUTFK00P.html?ref=msn