ブラジルでの森林火災 | キセキを紡ぐ Rut of hope

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ちゅーことで、

印鑰智哉さんのFacebookより転載させていただきます。

いつもありがとうございます。

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 ブラジルでの森林火災がきわめて深刻な状況になっている。数字が大きすぎて事態を理解するのに困難を感じるほどなのだけど、アマゾン地域でこの8ヶ月の焼失面積は540万ヘクタール。日本の全農地の面積よりも広い地域で森林火災が起きている。ブラジル全土では1139万ヘクタールで森林が消失したという¹。詳しい事態を探る時間がないのが残念だが、事態は深刻さを増している。

 8月はアマゾンの乾期なので、森林火災が起きやすい。でも我慢ならないのはこれが気候変動の結果だと言ってお終いにしているメディアだ。もちろん、気候変動の影響は確実にある。でも、それ以上に問題なのは水源を破壊する開発がアマゾンの渇水を招き、森林火災を加速させていることには何も触れない。それを止めなければ、アマゾン破壊は止まらないのに。

 

 そしてその破壊的開発のきっかけとなってしまったのが日本からの政府開発援助であるのだ。残念ながら、日本政府はその問題をいまだに総括すらしておらず、大成功だと賛美さえしていること、さらにこの危機が起きているこの最中にも岸田首相や坂本農相がブラジルまで足を運んで、その破壊的開発を続行させる姿勢を見せているということだ。これにマスコミはまったく切り込もうとしない。

 

 アマゾンの水源の主要な一つがセラード地域であり、そのセラード地域の農業開発によって、その水源は大きく損なわれた。このセラード開発が始まったのは1970年代、ブラジルは軍事独裁時代であり、反対の活動はほとんどできなかった時代である。それをいいことに、日本政府はブラジル軍事独裁政権と手を組んで、セラード開発に取り組んだ。

 

 この日本政府による関わりを含めたセラード開発については常設国際民衆法廷が2021年に開かれ、セラード地域の先住民族やキロンボーラ(黒人コミュニティの人びと)ら含む伝統的住民の人権を踏みにじる人類への犯罪であるとして告発されている(常設国際民衆法廷はバートランド・ラッセルがベトナム戦争の戦争犯罪を裁くために提唱し、サルトルが議長を務めた民衆法廷に始まるものだ)²。

 セラードはアマゾンだけでなく、南米大陸の水源となっている。そのセラードが乱開発されればブラジルの水は大変なことになると警告されていたにもかかわらず、開発は3次の長期にわたり続いた。開発された地域は限定的なものだったがインフラ整備によって広大な地域の開発を可能にしてしまった。そして、現在の開発の焦点はアマゾン東部に隣接するMATOPIBA(4つの州の2文字を組み合わせたもの)地域に集中している。

 

 5月には岸田首相がブラジルを訪問し、覚え書き・基本合意書を交わして、開発のためのさらなる油を注ぎ、9月には坂本農相がブラジルを訪問している³。問題なのはこれまで日本の援助がブラジルの生態系、社会にどんな否定的な影響を与えたのか、まったく総括なく、常設国際民衆法廷の告発も一切無視したまま、こうした関係が続いていることだ⁴。

 

 アマゾン破壊に油を注ぎ込む一方、森林火災を報じても、それはマッチポンプ以下だ。このままではアマゾンは砂漠になる。そして人類もより生存が難しくなる。それを止めるためには、油を注ぎ込むのではなく、水を注ぐように方向を変える必要がある。


(1) 林野火災=セラード焼失43%増、アマゾン200万ha=サンパウロ市も微小粒子状物質が猛威振るう



Agosto responde por quase metade da área queimada no Brasil em 2024

https://brasil.mapbiomas.org/2024/09/13/agosto-responde-por-quase-metade-da-area-queimada-no-brasil-em-2024/


Saiba como amenizar o impacto da fumaça das queimadas na saúde

https://www.greenpeace.org/brasil/blog/saiba-como-amenizar-o-impacto-da-fumaca-das-queimadas-na-saude/


 また、ボルソナロ前大統領の時期には森林破壊を目的とした集団的な放火行為が多数確認され、摘発すべき政府機関が動かず、大規模な森林破壊が行われてしまった。ルラ大統領になって、そうした行為は厳罰に処されるようになっているが、広大な地域では取り締まりができずに起きている可能性も否定できない。

 いずれにしてもブラジルの森林破壊は自然現象としてではなく、意図的犯罪行為が含まれることに留意する必要がある(もちろん、気候変動も単なる自然現象ではなく、人為的犯罪行為でもあるが、ブラジルの場合、次元が違うレベルの犯罪行為が含まれる)。


(2) セラードに関する国際民衆法廷(2021年8月23日の投稿)

https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/pfbid0VVSzM68VdKaAKtJVeYN4rDKZpCFaKStNpLmBk4pgAcakmcdsbVEzVUgs76usz14Ml


(3) 岸田総理大臣による中南米訪問(ブラジル・パラグアイ)



覚え書き/基本合意書(MOU/LOI)リスト

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100665034.pdf


日伯間の農業、食料輸出入を議論=官民合同ビジネスミッション(9月13日付)


坂本農水大臣にぶら下がり取材=「日系移民がブラジル農業育てた」(9月12日付)


(4) この問題については以下を参照のこと




 

  

 

 

 

 

  

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表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓

 

 

 

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