「塩分濃度」 | キセキを紡ぐ Rut of hope

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今思えば、母の料理は薄味だった。

父が肉体労働をしていたのに、味付けは薄かったな。

それに文句はいってなかった。


でも何にでも醤油をかけていたのを思い出す。

魚介類は食べるけど、肉はほぼ食べてない。

生野菜、山菜、野草、日本酒が大好物だった。

あれ?私は父に似てる?


ちゅーことである

岡本よりたかさんのFacebookより転載させていただきます。

いつもありがとうございます。

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 「塩分濃度」


野菜を売る人がその使い方も提案できないのではよろしくないと思い、僕は料理を覚えた。


当時、作ってくれる人もいないという理由もあったのだが、冷蔵庫にあるもので、醤油や味醂や塩などの基礎調味料だけで作る料理が、特に好きである。


元々は、とある知り合いの奥さんが料理家で、その方の料理教室で教わったのだが、その奥さん、自宅では料理はしないらしい。


いつも夫の彼が料理をするらしいのだが、その理由を聞いたら、とても心が動かされた。


「仕事で料理を作ってるのに、自宅に帰ってまで料理をさせるのは申し訳ない。僕は工事現場で働いているけど、家でも土掘れと言われても絶対したくない(笑)」


とても良い話なのだけど、その後に彼はこう続けた。


「でも、僕の料理、とても塩辛かったらしいんですよ(笑)。」


料理家にとって、高塩分は味覚が悪くなるから避けるべきである。しかし彼女は一切口を挟んでこなかった。


何故なら、彼は外で大量の汗をかいてくる仕事。冬でも相当汗をかくらしく、ちょっとやそっとの塩分では足りない。


自分の好みに合わせて味を変えさせるのは、彼の健康のためにも避けたいと思っていたと言う。


それに気づいて、その後、料理に使う塩の量を控えるようになったのだが、なぜ彼はそれに気がついたのか。


実は、ある日彼女が作っている料理テキストを読んだかららしい。


テキストには、適切な塩分濃度が書いてあった。だが、彼は、その量の3倍以上入れないと塩分を感じないと言う。


「そこに、こう書いてありました。"汗をかく仕事をしている人の排泄される塩分量は多いので、その場合は、レシピを無視してでも塩分濃度は濃くしましょう"と


そうか、彼女はそこを気遣ってくれていたんだと気がつき、彼は現場でできるだけ塩分を摂るようにしたという。


まぁ、単なるノロケ話なのだろうけど(笑)、当時僕は独り身になったばかりで、その時、自分に欠けているものに気づいた。


僕には僕の好みや暮らし方があり、それを侵害されるととても苛立ってしまう。だが、二人が健康でいれるからこそ、その苛立ちがあるわけだ。


もしどちらかが健康を害せば、二人の暮らしは一気に崩れてしまう。


大切なのは、自分の好みを押し付けることではなく、家族全員が健康に暮らせることなのである。僕にはそれが無かった。


味付けの違いは工夫することで折り合いが付く。そこで意地を張り合っても仕方がないのである。



    

 

  

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