ちゅーことで
トモノアキラさんのFacebookより転載させていただきます。
いつもありがとうございます。
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デモの善し悪しよりも、どういうメカニズムで社会変革はなされるのか、という話。
10年くらい前からちょいちょい書いてるんだけどね。
人や社会が変容していく、そのプロセスは、オットーシャーマー博士たちが解き明かし、言語化している。理論化された原書、Theory Uは分厚くて難解だが、そのプロセスは、誰でも体験しているもの。ここでは深く触れないが、過去、U理論を日本一わかりやすく解説するチャレンジをしていたので、興味がある人は過去記事を探してみてね。中土井氏の書いたU理論入門という本もあるよ。
さて。当たり前だろと叱られそうだが、話をわかりやすくするための例えとしてあえて書く。
たとえば、デモに意味はあるか、無いか。という議論があるとする。それで社会は変わったのか? と。
結論からいうと、過去、デモをやる側が、その目的を果たせたことは無い。これが事実。しかし、それをおこなった者たちにとって、意味がなかったのかというと、それは違う。たとえば、無関心な誰かの気付きのきっかけとなり、彼ら彼女の命を救ったかも知れない。かけがえの無い仲間と出会えた人もいるだろう。
仮に、目的が果たせなくても、本人たちや誰かの助けにはなっているわけだ。そしてそれをきっかけに、違うアプローチで目的を果たすこともあるだろう。それらの可能性を含め、意義はあるということ。
一方で、規模が大きくなると、ヤクザや詐欺師に利用されたり、あるいは初めから体制側の計画としてデモが利用されるケースもある。
いずれにせよ、それが善いか悪いかの二元論は、置いておこう。そこにとらわれている限り、何も変わらない。
文化人類学者のマーガレット・ミードは言った。過去、世界を変えてきたのが政治家だったことは無い。少数の市民であると。
疑問に思う人もいるだろう。歴史的にみても、デモが成功して体制側のやることをひっくり返したことはほぼ無いのに、どういう意味なんだと。
では、いったいどうしたら、誰もが望む社会になるのか。社会変容は如何にしてなされるのか。みんなが本当に知りたいのは、そして知るべきなのは、そこだろう。
ボクのライティング講座に参加した人は、Uのプロセスを思い出してほしい。そうでない人に向けて、簡潔に書く。
レベル1
過去の経験による自分の思い込みだけ
レベル2
視野が広くなり、自分の知らなかった事実やデータを取り入れる
レベル3
相手の立場になれている
レベル4
なぜ出会ったのか、なぜここにいるのかを問う
誤解の無いように言っておく。これはレベルが低い高いの話ではなく、「変容」が起こるときは、必ずこのプロセスを通るよということ。誰もが過去の経験によっていまを生きているわけで、そのレベルにいいも悪いもない。
4を問い続けても、答えは出てこないし、言葉にはならない。ただ、ある瞬間が訪れる。「何かがつながった」という感覚である。この瞬間に達することで、変容、すなわち、社会変革がなされる。
あらゆる分野の問題は、このプロセスによって、根本的な解決になるのだ。根本的とはつまり、対処療法とは違うということ。同じ問題はもう起こらない。
おわかりだろうか。あなたが本当にほしい答えのヒントを書いたつもりなのだが。
もっと聴きたい人は会ったときにでも聴いてね。
相手を指差したとき、他の指は自分を指している。親指は、天を差している。
20220108
表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓
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