食糧危機と【今ごろの庭の食材】 | キセキを紡ぐ Rut of hope

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来るべき?食料危機に向けてと、国が国民に昆虫食を食べさせよーと目論んでるけど、
まだなんにも食料危機を回避する対策なんてやってないやん。
田舎にいると分かるけど、放棄された畑なんていっぱいあるのだ。
そこを貸し出したら、みんなが芋豆南瓜植えたらきっと満たされる。
青菜は野草もいっぱいある。
昨日も援農の後にプチ野草講座みたいにして、畑の周りの野草の説明食べ方を話してきたよ。

今だと椎の実拾いが楽しいよ。
土曜日に椎の実拾いして、日曜日のイベントに持っていこうかなー
どこにそんな時間がある?スモークナッツも作るんだよ
なんとかなるなる
やると決めたらたいてい出来る(え?



ちゅーことで、
チヒロサトさんのFacebookより転載させていただきます。
いつもありがとうございます。
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【今ごろの庭の食材】

10日以上も前に引いた風邪がなかなかすっきりと抜けなくて、今年の秋はとりわけキノコがよく生えるというのに、まだ森に行けないままだ。だけど今年は、森の家の庭にもそれなりにキノコがよく生えて、とりわけ今はササクレヒトヨタケがすごい勢いで群生している。



このササクレヒトヨタケ、若いうちは白くてきれいなんだけど、しばらくするとカサの下の方から黒ずんできて、タールみたいにドロドロと溶けてくる。それでドイツ語では、ティントリング、インク茸みたいな意味の名前がついている。

このキノコは、食べ方を知らないと、一度食べたら二度と食べないやつかもしれない。外だけ見て白くてきれいだと思って、そのまま切って炒めたら、フライパンの中でドロドロに溶けて、黒いタールみたいなものになってしまったりする。この黒いのは毒ではないけれど、とりたてて味もなく、おいしいものでもない。

ササクレヒトヨタケは、白くてきれいなのだけ採ったら、カサを縦半分に裂いて、内側の黒ずんでいるところをすべてナイフで切り取ってしまわないといけない。最初ピンクになり、それからグレーになるんだけど、まだピンクのところまですべてざっくりと切り取ってしまう。そうでないと、フライパンの中で黒いドロドロになって、何とも見栄えの悪い料理になってしまう。

そうすると、カサのところは半分くらいは切り捨てることになるんだけれど、茎はだいたい白くてきれいだ。これが、茹でたりさっと炒めたりすると、まるでホワイトアスパラみたいな歯触りで、なかなかすばらしい食材なのだ。

この他に今庭にある食材といったら、ジャガイモ畑に生えてくるナタネタビラコの葉っぱと、シロザの実だ。ナタネタビラコは、花芽が立つと大きく伸びて、黄色い小さな花をたくさんつけるんだけれど、花芽が立つ前の葉っぱは、柔らかくてサラダ菜みたいに食べられる。このナタネタビラコ、冬になって霜が降りるようになると、地面にへばりつくように生えている葉っぱがぶ厚くなって、甘みが出てくる。これを冬中菜っ葉みたいに食べることができる。今はまだサラダ菜みたいな感じだけれど、だんだんおいしくなってきている。


このナタネタビラコの葉っぱとシロザの実、それにササクレヒトヨタケは、ニンニクと玉ねぎと一緒に炒め物にしてもおいしいし、オカラ餅に詰めて、餃子風に酢醤油で食べてもいい。



このあたりでは、10月も半ばになると霜が降り始めるので、そうなると枯れる植物は枯れてしまう。それでも霜に強くて、凍ったまま越冬する植物もけっこうあって、こういう植物は霜が降りると、甘みが出ておいしくなってきたりする。そういうことがわかってくると、実はけっこう一年中何かしらおいしいものがあるのがわかる。

自然はいつだって、野生動物たちに十分な食料を提供しているわけで、だから冬の間だって何かしら食べ物があるのは、当然といえば当然だ。だけど、なるべく自生してくるものを食べて暮らすということをしてみると、そのことが身にしみてわかる。何もないように思えても、そのときそのときのおいしいものがいつでもちゃんと用意されている。そしてどんなときでも、それこそはその時季にしか食べられない季節の味なのだ。