足元の地面はおいしいものでいっぱいだ | キセキを紡ぐ Rut of hope

キセキを紡ぐ Rut of hope

毎日が創作生活
仕事で作ったモノ 趣味で作ったモノ その工程とか
光の粒を食べて生きていけたら素晴らしい

体力バカで猪突猛進中

あああっ
油断していたら寝てしまってた。
(;´Д`)
これはたぶんチビッケマジックだ。
チビッケがゆっくり時間をかけて私の顔を毛づくろいしてくれたときに、魔法にかかったんだと思う。





ちゅーことで
チヒロサトさんのFacebookより転載させていただきます。
いつもありがとうございます。

【秋のタンポポとおから餅】

春先は、タンポポの葉っぱがおいしくて、サラダにして毎日食べていた。タンポポは花が終わる頃になると、葉っぱが硬くなって味がなくなる。それで、夏の間はタンポポの葉はもう食べないのだけれど、秋になるとタンポポはまた青々と葉を茂らせる。

この新しく生えてきた葉っぱが、秋になるとおいしくなるのだ。春先の葉っぱと違って、秋の葉っぱは少し苦味がある。それがまたさわやかで秋の身体にしっくりくるような気がする。

ここ数日雨がちで、急に冷え込んできたのだけれど、すると庭に茂っているタンポポの葉っぱがおいしくなっている。それで今日は、この頃たまっていたおからを使って、餃子風のおから餅をこしらえることにした。



6年前に豆乳メーカーを買って、豆乳を自家製するようになったら、おからが手に入るようになった。このおからに重量で半分ほどの片栗粉を混ぜて蒸すと、お餅そっくりのものができるのだ。これはお餅みたいに醤油に海苔巻いて食べてもいいし、お団子みたいにしてもいい。ところで、これにニンニク、玉ねぎ、菜っ葉などの具を詰めて蒸すと、餃子みたいなものができて、これがまたいけるのだ。

タンポポの若い葉っぱに、ナタネタビラコの葉っぱ、それにニンニクと玉ねぎをミジン切りにして、昨日塩漬けにしておいたシロザの実と、この間あまって醤油漬けにしておいた森のキノコを詰めて、おから餅をこしらえた。



これを酢醤油にごま油をちょっと垂らしたのをつけて食べると、蒸し餃子のようでもあり、小籠包のようでもある。葉っぱを炒めるのでもなく茹でるのでもなく、おから餅の中で生から蒸してあるというのが、ものの味が生きている感じでいい。

醤油漬けにしたキノコは、木の切り株に生えるナメコみたいなキノコで、センボンイチメガサという。これはパスタにしてもおいしいし、キノコ汁にしてもいいんだけど、食べ切れなかったので、茹でて醤油漬けにしておいた。これはつまみにもご飯にも合うやつで、うどんに入れてもいいんだけど、今日はおから餅に入れてみた。


シロザは、葉っぱをほうれん草みたいに食べるので、ジャガイモ畑の中に生えてきたのをそのまま生やしておいたんだけど、実があまりたくさんつくので、これも食べられるのかと思って、試しに茹でて塩漬けにして、瓶に入れておいたやつだ。特に味があるというのじゃないけれど、おから餅に入っていると、プチプチしていていい感じだ。

ナタネタビラコは冬中あって、森のクレソンと同様、霜が降りても緑のまま凍りついている。ナタネタビラコの葉っぱは、冬になると葉が分厚くなって甘みが出てくるので、冬中おいしい菜っ葉が食べられるのだ。



野草採って食べる生活をしていると、だんだんといろいろなことを覚えていく。何がいつ頃おいしく食べられるとか、どうやって食べるとおいしいとか、そういうことを少しずつ知っていくのだ。最初は何もないように見えているんだけれど、実は足元の地面はおいしいものでいっぱいだったことに気づく。