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【内海聡】メディアが報じない「ある国」の素顔/「政治・メディアの世界のおける<彼ら>の暗躍」⑥


こちらから転載させていただきました。

これまで、<彼ら>に潰された国は数知れないが、ひとつ例を挙げよう。以下は「ある国」の基本方針だったのだが、一体どこの国かわかるだろうか。


①電気は全国民、無料。電気代の請求書が存在しない。
②銀行は国営。全国民に与えられる融資は、法律で金利ゼロパーセント。
③住宅を所有することが「人権」と見なされている。
④すべて(違うという意見もあり)の新婚夫婦に、アパート購入費用として、政府からおおよそ500万円が与えられる。
⑤教育と医療は無料。識字率は83パーセント。
⑥農園を始めるための農地、住居、器具、種、家畜が、すべて無料で与えられる。
⑦外国に行くための資金が国から与えられる。さらに、住宅費と自動車経費として月におよそ23万円が支払われる。
⑧自動車を購入すると、政府から価格の50パーセントの補助金が出る。
⑨石油価格は、リッターあたりおよそ14円。
⑩対外債務はなく、資産は15兆にのぼる。
⑪学校を卒業して就職できない場合は、仕事が見つかるまで平均的な給与と同じ額の手当てが国から支払われる。
⑫石油の売上の一部が、全国民の銀行口座に直接振り込まれる。
⑬子どもを生んだ母親には、50万円が支払われる。
⑭パン40斤が15円。
⑮人口の25パーセントが大学の学位を持っている。
⑯世界最大の灌漑プロジェクトを26年かけて遂行した。

 以上を見る限り、非常に裕福で、国民の権利を大事にし、幸福度が高い国だと思うであろう。一体どこの先進国かと考えるかもしれない。ところが意外なことに、答えは「リビア」である。かの悪名名高いカダフィ大佐がなした政策なのである。
 私のアフリカの知人たちは、決まってカダフィを「アフリカの英雄」と呼ぶ。そんな彼のことを「悪の枢軸」「砂漠の狂犬」と糾弾してきたのは、米国やヨーロッパやイスラエルに代表される、<彼ら>に支配された国だった。
 カダフィの理想はアフリカの独立だったが、<彼ら>に行動を起こさせる直接的なきっかけとなったのは、アフリカの独立銀行をつくろうとしたことである。それが、2011年の「リビア内戦」の原因だ。
 しかし真の報道はされず、リビアは人権侵害の国だとか世界中から非難された。もちろん実際に人権侵害をしていたのはまぎれもなく米国であり、ヨーロッパであり、NATO(北大西洋条約機構)である。<彼ら>は豊富な資金によって反政府軍に武器を与え、反政府軍が正義であるかのような論調を、<彼ら>が支配しているメディアを通して世界中に広めた。その結果、本来のアフリカの英雄であり、アフリカのために働いてきたカダフィは殺されたのである。
 この経過は、時代と規模が違うだけで、先の大戦で日本が滅ばされたのとまったく同じ構図である。<彼ら>にとって自分たちの奴隷にならない国は、すべて撲滅と破壊の対象なのだ。日本はすっと昔から目をつけられており、戦国末期と明治維新はひとつのターニングポイントだった。亀裂が決定的になったのは、もちろん第2次世界大戦である。
 このとき日本人は、<彼ら>の支配と奴隷化に逆らうために勇気ある行動をとった。資金力と軍備力の差によって潰されてしまったが、ここでいえるのは<彼ら>に対抗するのにお金や武器では限界があるということだ。優秀な特攻隊員たちは、本書に書かれている内容の多くを知っていた。知っていたうえで彼らはその行動を選択したのである。
 政治やメディアは、すべて<彼ら>の実効支配されていることを知らねばならない。政治家などに頼ることなく、日本人が自分で動こうとしない限り、システムが変わることは決してありえない。


NATOが攻撃したとき、リビア国民の約1/3に当たる170万人が、反対デモを行っていたといいます。カダフィーを支持する「緑の旗」を振りかざして。

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Nietzsche’s Words


ならず者が目を泉に投げた。すると泉には連中の不愉快な薄笑いが光っていた。神聖な水が連中のみだらな欲望で汚染されたのだ
連中がけがえらわしい夢を快楽と名づけたとき、言葉までもが汚染された。
―『ツァラトゥストラ』


「政治・メディアの世界のおける<彼ら>の暗躍」 完


転載:『90%の人が知らない この世界の秘密 <彼ら>にだまされるな!』
    内海聡(うつみさとる)著  イースト・プレス 2014年2月4日 


悪の枢軸(ウィキペデイア):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E3%81%AE%E6%9E%A2%E8%BB%B8
カダフィ大佐 群衆への演説(2011.7.21)動画8分:  https://youtu.be/vvLn_9A3GXc
リビア、カダフィ大佐も国家もばくした空白の5年間 https://jp.sputniknews.com/politics/201610202925093/