こちらから転載させていただきました
ご存知でしょうか?
世界の農薬使用ランキング上位に、ずっと日本がいることを。
中国・韓国とともに、ワースト3なのです。
2015年現在で、だんとつ1位というデータがありました。
これを見ると、ずーっと1位です。
日本=黄色い線
引用グラフ:https://organicjas.blogspot.com/2018/02/Static-Agri-Pesticides.html
FAOSTATに基づくデータです。
FAOSTATは、FAO(国連食糧農業機関)が運営する世界最大かつ包括的な食料・農林 水産業関連のオンライン統計データベースです。http://www.fao.org/home/en/
国土面積や人口密度が近い国との比較もしています。
日本=黄色い線
驚きの農薬大国ニッポンです。
中国産の危険や海外の肉等の危険が叫ばれ、国産が安心って言われていたのは、まやかしだったのです。
2 オリンピックイヤー2020 目前に突き付けられた日本の現実
日本はずっと危険だった!?
いつも安全基準を満たしているから安心!ではありません。
実は、その安全基準にこそカラクリがあるのです。数年前、気付き始めた研究者や食や農業に携わる方々で、声をあげている方がいましたが、知っていた方はほんの一部。
でも、2020年オリンピックを目前に、もはや世界が知ることとなりました。
知らされていないのは私たち、一般国民だけかもしれません。
メディアは、中国産や韓国産の危険は報道してきましたが、
日本国内で、こんなことになっているとは、あまり聞かないですね。
農薬使用量世界一。
甘い農薬残留基準。
その基準が世界水準の10倍です。農薬規制緩和というものが、なぜか日本には存在します。
もはや安全基準が崩壊しています。
2004年中国産冷凍ほうれん草の残留農薬事件があり、マスコミもこぞって危険と報道、一時的には輸入もストップしましたが、しばらくして復活したことがあります。
以前から外国産は不安、国産が一番安全、という風潮がありましたが、これをきっかけに、人々はよりハッキリと中国産を避け、日本のものは安心、としてきました。
しかし、国産安全神話は、まったく根拠がありません。もはや崩壊しております。
いえ、もともと、ずっと危険で、私たち国民は知らされていなかっただけかもしれません。
農薬大国ニッポン。
国の法律では、食品衛生法に基づく残留基準と、農薬取締法に基づく、農薬登録保留基準によって安全性を確保している、と言われています。
しかしこの法律、本当に安全でしょうか?
私たちが食べるものは、国策に左右されています。
国民と農家を守るもの、それが、国策・JA指導が大きく影響するのです。
本当に国民を守っているのか?
子供たちを守っているのか?
それは疑問です。一部の利益や保身優先になっているとも言えます。
前例がないから禁止していない、直ちに健康に害はないと判断され、予想されるリスクには先回りしていない、という現状があるのです。
このような現状を変えていかないと、日本の食事情はどんどん危険になるのではないでしょうか?
3 海外で受け入れられることのない日本の農林水産物
3-1 攻めの農業は失敗
安倍政権の『攻めの農業』政策があります。
『攻めの農業』とは、2020年までに農林水産物の輸出額を1兆円規模へと拡大するという計画です。
詳細は、「攻めの農林水産業」の実現に向けた新たな政策の概要パンフレットにより確認できます。
参照:http://www.maff.go.jp/j/pamph/semepamph.html
しかし、日本の農産物を積極的に輸出する、というこの計画は、今のままの農林水産物では、輸出は出来ず、失敗に終わります。
なぜか?
海外に、日本のものは受け入れてもらえないのです。
(ここから引用)
TPP大筋合意をした直後の2015年10月、安倍首相は「静岡や鹿児島が世界有数の『茶どころ』と呼ばれる日も近いかもしれません」と強調した。
しかし、農薬問題に長年取り組む「青山内科小児科医院」(群馬県前橋市)の青山美子医師は、唖然としていた。
「安倍政権は『攻めの農業』と言っていますが、画に描いた餅です。 海外に比べて甘い農薬残留基準をそのままにして、日本の農産物の輸出を増やせるはずがありません。
東京で開かれた農薬問題の国際シンポジウムに来ていた海外の研究者は日本の残留基準の高さに呆れ、『こんなに危険な日本の農産物は輸出してくれるな。我が国の子供たちを守るために、輸入を絶対に認めるつもりはない』と断言していました。」
この国際シンポジウムでは、青山医師の共同研究者である東京女子医科大学の平久美子医師が「日本のネオニコチノイド系農薬の残留基準は、事実上基準のない中国を除き、世界で最も高い水準にある」と発表した。
出典:https://nikkan-spa.jp/1036745
3-2 世界に警戒される日本の農林水産物
ご存知でしょうか?
世界の学会に行けば、「日本の野菜は危険すぎて、我が国の子どもたちに食べさせられない。どういうことだ!?」と攻め立てられるのです。
無農薬リンゴ栽培で有名な、「奇跡のリンゴ」を作った木村秋則さんは、平成27(2015)年7月、イタリアのミラノでスローフード協会が主催した農業関係者の集いに招待された時、日本の食は本当に大丈夫なのか?と聞かれたそうです。
世界80ヵ国から若い農業関係者が約6000人集まったその場所で、こう言われたそうです。
(ここから引用)
「2020年は東京でオリンピックが開催されますね。けれど選手団のために自国の野菜を持って行ったほうがいいのではないかと、皆で話し合っているんです。」
硝酸態窒素や農薬まみれの日本の野菜や果物は危険すぎる。
東京オリンピック・パラリンピックでは国の代表である選手団の口には入れさせたくない……。
出典:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50668?page=3
「奇跡のリンゴ」の木村さんは、彼らの言ったことはごもっともで、とても悔しく思い、こう言ったそうです。
(ここから引用)
「ご指摘のとおりです。けれど今、私が勧める自然栽培に賛同してくれる仲間が日本各地に増えています。
肥料や農薬を使わない自然栽培の野菜には、硝酸態窒素も残留農薬もこれっぽっちも含まれていません。
オリンピック・パラリンピックのときまでには、皆さんが驚くほど世界一安全な食を提供できるようにしましょう。そして選手村では、自然栽培の野菜や果物でおもてなしできるよう働きかけます!」
出典:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50668?page=3
また、ヨーロッパでは、日本への旅行者へ、このように書かれたパンフレットが渡されるそうです。↓
「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります。」
このように、世界では、日本の野菜は危険と言われているのです。
農薬汚染されている、とみなされているのです。
4 日本の残留農薬の基準は他国の10~100倍
日本の残留農薬の基準は他国の10~100倍にもなるのです。
EUは日本の100分の1です。
EUは、自国を守るため、国民を守るため、何があっても基準の厳しさを貫く姿勢を崩しません。
EUの厳しい基準を満たし、輸出される日本の食品はほとんどありません。安倍政権が、積極的に輸出を進めようとした政策は、予想以上に基準の壁が大きかったと言えます。
5 2020年オリンピック・パラリンピックイヤーに向けて
2020年オリンピック・パラリンピックに向けて、日本の食事は変わるしか道はありません。
選手団への食事は、世界基準となります。
この基準により、日本の基準のゆるさが浮き彫りになり、問題視されています。
(ここから引用)
オリンピックの選手村の食堂で使用される農産物の国際規格である「グローバルGAP(農業生産工程管理)」。
ヨーロッパの農産物の約8割をカバーし、世界80か国以上で8万を超える生産者・団体が認証を取得する国際規格です。
チェック項目は農作物の安全性のほか、農薬による水質汚染を防ぐ方法や生産者の労働環境など約250項目。
出典:http://macrobiotic-daisuki.jp/nouyaku-nihon-jittai-19499.html
6 世界の農薬使用第1位の反論説
日本は世界の農薬使用第1位に対し、反論・弁明のような説があります。
6-1 国土が狭いから
1ヘクタールあたりの農薬使用量が多いのは、アメリカなどの広大な土地に比べて、国土が狭いから、狭いところでぎっしり、たくさん効率よく生産する必要があり、多く見えているだけ、というのです。
しかし、同じように国土の小さい国は世界にもたくさんありますから、それは説明がつきません。
人口密度で言うと圧倒的に多く、その人口分の食材を賄わなければいけないなどあるかもしれませんが、日本は輸出に頼り切っているところもありますから、それも説明がつかないですね。
6-2 四季と雨量と湿度
では、なぜ日本は残留農薬の基準は他国の10~100倍にもなるのでしょうか。
背景には四季と湿度の多さもあります。雨が多く、温暖な気候は、農作物も育ちやすく、良い環境ですが、温かくなってくると、害虫も発生しやすくなります。
害虫被害によって、出荷できる作物が減少することは、農家にとっては死活問題といえます。
虫食いの野菜は商品価値が下がり、JAで出荷できない場合も出てきます。
そのため、農家と直接仕入れ契約をしていない限り、通常のJA経由で普通に出荷し、安定した供給をするためには、必然的に農薬を使わざるを得なくなります。
日本の温暖湿潤気候は雑草もよく生えますから、労力を考え除草剤も撒いてきました。
7 大量に農薬を撒き続けることのリスク
雑草も害虫も、どんどん耐性がついて、農薬が効かなくなります。
だから、いたちごっこのように、どんどん強い薬をまかざるを得なくなる。
そうやって、日本は基準がどんどん緩くなっていったのです。
そして、量だけでなく、日本で使用されている農薬自体も問題です。
(ここから引用)
2013年以降、EU全域で全面使用禁止され、その後、韓国、アメリカやカナダの各州で次々に規制、毒性がとても高く禁止されたネオニコチノイド系農薬も日本では野放し状態。
世界の作物の100種類中70種類はミツバチの受粉を媒介し育ちますが、そのミツバチの減少に影響を与えているとして、今、世界でネオニコチノイド系農薬の使用が問題視されているのです。
害虫の神経に作用して害虫を殺すネオニコチノイド系農薬が子どもの脳や神経の発達を害する可能性も警告されています。
出典:http://macrobiotic-daisuki.jp/nouyaku-nihon-jittai-19499.html
なんということでしょう。
海外で規制されているものが、日本では使いたい放題とは!?
これだけで恐ろしくなってきましたね。
それだけではありません。
大人も、発ガンのリスク、神経系や免疫系への悪影響、ホルモンの異常への関連性が指摘されています。農薬が雨に溶けて染みわたり、大地や川に流れ、浸透していくことで、自然環境にも影響し、生態系が崩れると懸念されています。
8 自分の体と大切な家族と次世代を守るために
農薬をずっと使い続けるということは、土地もやせるということです。農薬にまみれて汚染され、やせた土地をもとに戻すのに土地を何年も休ませなければなりません。
狭い国土でそれは無理というものでしょう。農家の死活問題です。
農薬のおかげで大量生産が可能になり、需要と供給のバランスが安定し、安価に提供できて、国民の食を支えてきたとも言えます。
私たちの体は食べるものから出来ています。ただちに健康を害する影響はない、と使用が許可されているとはいえ、少しずつ少しずつ蓄積されてどうなるでしょうか?
がん・生活習慣病・発達障害・神経系・・・
国際基準では、予想されるリスクは取らないのに、日本は、なにかが起こるまで禁止にしない、禁止にならないどころか規制を緩める、そんな状況なのです。
9 知った人から始めている
オーガニック志向は健康ブームや美容・ダイエットブームではなく、セレブな方だけの贅沢でもなく、危険を感じた人が始めています。
実際に化学物質アレルギー、過敏症の方などは生きるか死ぬか、です。
筆者も、コンビニ弁当や安い野菜ばっかり選択していたのをやめて食を選択するようになったら、体調がよくなった経験を持っています。体質と思って諦めていましたから、驚きました。
これからは、安さの向こう側にあるリスクに気付き、食べるものを選ぶ方にシフト変更していくでしょう。
もうすでに気付き始めてしっかり選んでいる人もいます。
有機野菜・オーガニック。
自然農法と呼ばれる手法で育つ自然野菜。
少々割高でも、それで健康が保たれ、医療費がかさまないのであれば、かえって安上がりとも言えます。
多少高くても、大切な自分の体と家族を守るために、食の安全を選ぶ人は確実に増えてきています。
そして、買い物にはもうひとつの意味があります。まだまだ日本では少数の自然農法、厳しい条件下で安全な農産物を育てている農家への応援になります。
買い物は、投票と応援でもあるのです。応援者、購入者が増えれば生産者も守られ、やがて、国策レベルで取り組む日がくるかもしれません。
※オーガニック・有機野菜とは?
「有機農業の推進に関する法律」
(平成 18 年法律第 112 号)の第二条において、有機農業は次のように定義される
「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」
農林水産省の「有機農産物の日本農林規格」では、有機農業で生産された農産物(有機農産物)は次のように定義されている。
有機農産物
1) 有機農産物:農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で、栽培したもの[注釈 2]。
2) 転換期中有機農産物:同6ヶ月以上、栽培したもの
特別栽培農産物
3) 無農薬栽培農産物:農薬を使用せずに栽培したもの
4) 無化学肥料栽培農産物:化学肥料を使用せずに栽培したもの
5) 減農薬栽培農産物:その地域での使用回数の5割以下しか農薬を使わずに栽培したもの
6) 減化学肥料農産物:同化学肥料を使わずに栽培したもの
有機JAS規格では有機農産物を「生産から消費までの過程を通じて化学肥料・農薬等の合成化学物質や生物薬剤、放射性物質、遺伝子組換え種子及び生産物等をまったく使用せず、その地域の資源をできるだけ活用し、自然が本来有する生産力を尊重した方法で生産されたもの」と定めている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%A9%9F%E8%BE%B2%E6%A5%AD
※自然農法とは?
自然農法(しぜんのうほう)とは、農法の1つ。
日本で初めて提唱し取り組みを開始した岡田茂吉の考え方は、「農薬や人糞肥料・化学肥料を⼀切使⽤せずに、枯れ草や藁などで堆肥を作って⽥畑に還元し、⽥畑に還元し、命⼒溢れる⼟を作り出し、⾃然の仕組みを上⼿に再現した農産物⽣産⽅法」であり、映画「いきている土」でも紹介されている。
この方式を踏襲しているのが、公益財団法⼈⾃然農法国際研究開発センター、⼀般社団法⼈MOA⾃然農法⽂化事業団、公益財団法⼈農業・環境・健康研究所などである。
次に、福岡正信などが提唱したのは、「不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)」を特徴とする農法。
なお、法律(JAS法等)では「自然農法」、「自然栽培」は定義されていない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%BE%B2%E6%B3%95