2016年1月の読書メーターまとめです。
正月に読む時間があったけどあまり読まなかったかな~。
「ガンダムUC」が案の定途中で挫折しましたね。
「ハガレン」は読み続けます。
2月は海外文学ものが多くなるのではないかと思っています。
読むペースはこれ以上は上げられない感じ。
でも3月から多少余裕が出てくるかもしれないので、そうしたらアメブロで前のようにもう少し突っ込んで書くかもしれません。
2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2297ページ
ナイス数:76ナイス
現代フランス哲学 (ワードマップ)の感想
現代フランス思想の概説書は数あれども、現代フランス哲学の概説書は数少ない。この本は著者の久米博先生の視点が際立っているのだろうか、「現代フランス哲学」というものはこういうものだったのかと感心させられる記述が多い。もちろん扱っている哲学者は、サルトル、フーコー、デリダ、ドゥルーズなどあまり変わるものではない。しかし久米博先生の専門なのか、リクールの記述があるし、それに関連して当時の現象学の新しい展開について書かれている。初版は1998年2月20日。何度も読み返す価値のある良書だ。
読了日:1月23日 著者:久米博
女の一生〈1部〉キクの場合 (新潮文庫)の感想
団平船に乗せられて島流しにあう百十三人の切支丹たちを描く描写がとても切なく美しかった。乗せられている切支丹の想い、それを見ているしかない女子どもたち、キリスト教の神父たち。それぞれの想いが連なるその背景に長崎の街、湾、稲佐山の風景があり、「参ろうや 参ろうや ハライソの寺に参ろうや」の歌が聴こえてくる。キクはマリアを憎んだ。最愛の清吉を奪ったマリアを憎んだ。しかし清吉への想いがキクをマリアへと変えた。とても限られた字数では書ききれない作品である。長崎に実際に行ってみたいと思わせる作品。
読了日:1月15日 著者:遠藤周作
耳をふさいで、歌を聴くの感想
感想を書こうとしたら下に前のアカウントの感想が。読後感はおおむね前と同じだったので改めて書くまでもないかと。二つ「ともすけ」、それも同じプロフ画像、があるのは少々恥ずかしいことではある。あえて付け加えるならば桑田圭祐の詞の方向性がちょっと前と変わったのかなというのは感じたことは感じた。J-POPも少しずつ変わっているのだなと時の流れを感じる。
読了日:1月10日 著者:加藤典洋
AMEBIC (集英社文庫 か 44-3)の感想
実験的な作品と言えるだろうが文体に関してはそれほど目新しいものはないだろうと思う。2,3度読めば慣れてしまう。主人公の意識の表層を書き連ねており、というか作中では精神と身体は自分の意識(と仮定する)とは解離(分裂)しており、意味を掘り下げて読みとろうとすることにそれほどの意味はないだろう。アミービックという言葉をキーワードにして展開されるこの作品は金原のそれまでの作品より完成度は明らかに高いと思う。女性ならではの身体の不都合の問題を生々しく描いていると思う。金原のもう少し大きな物語を読んでみたい。
読了日:1月10日 著者:金原ひとみ
書く前に読もう超明解文学史―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)の感想
語り口が非常に柔らかく三田誠広氏の独自の視点を加えて文学史が書かれている。学問としての文学史というったものとは少し違い、まさにこれから小説家を目指そうという人が読むための文学史であろう。三田氏は『実存と構造』という本も出しており、この作品のなかでも実存主義文学と構造主義文学について書かれている比重が多いように思う。タイトル通り明解であり文学史を学んだことのない人でも気楽に読めるものになっているのだが、きちんと文学史を勉強したものが読んだなら三田氏の文学史への造詣の深さというものをより感じるであろう。
読了日:1月9日 著者:三田誠広
ユニコーンの日(上) 機動戦士ガンダムUC(1) (角川文庫)の感想
意外にみんな読んでいないようだ。アニメ『ガンダムUC』を観ていた人ならば、福井晴敏が細部にわたり胃がもたれるまで描写してくれているので作品理解におおいに役立つだろう。この1巻はビスト邸でオードリーとバナージが別れるところまでである、そこまでで1冊使うところに驚きを感じる人もいるだろうがプロローグが長いのだ。プロローグではラプラスの箱、ユニコーンといったこの作品の謎とされるものがいったいどのような意味を持っているかが暗に示されている。福井晴敏の描写は細かすぎるので読むのに疲れるということだけは書いておく。
読了日:1月2日 著者:福井晴敏
鋼の錬金術師 (2) (ガンガンコミックス)の感想
読んでいてISを思い浮かべた。深刻な世界観を背景にエルリック兄弟は自分の信じる道を進む。少年漫画の王道のような展開で、それ自体に新しさはないが錬金術、オートメイル、賢者の石などなどの魅了するキーワードが並べられている。この手のものが好きな人にはハガレンはどストライクだろう。だがまだまだ序章なので総括的なことは言えない。先を期待する。ショウ・タッカーのところにラストがやってくるところまで。
読了日:1月2日 著者:荒川弘
風の歌を聴け (講談社文庫)の感想
これは素晴らしい。「アメリカ」の影響を受けたと思われる作品であるがこの作品は極めて日本的だ。前半部は軽いものと重いものとの対比が生んだポップなあまりにも無意味に思える文章が続く。しかしそこでこの作者と作品を評価するのは早すぎる。後半部に進むにしたがいこの作品が大きな入れ子構造になっていることに気づく。つまり前半部の軽さが後半部の重さを際立たせているのだ。軽重の入れ子。このことに気づいたとき、作品を注意深く、春樹に絡めとられないように読んでいた僕はまたしても春樹にしてやられた。この作品の肝は第31章だろう。
読了日:1月1日 著者:村上春樹
読書メーター
正月に読む時間があったけどあまり読まなかったかな~。
「ガンダムUC」が案の定途中で挫折しましたね。
「ハガレン」は読み続けます。
2月は海外文学ものが多くなるのではないかと思っています。
読むペースはこれ以上は上げられない感じ。
でも3月から多少余裕が出てくるかもしれないので、そうしたらアメブロで前のようにもう少し突っ込んで書くかもしれません。
2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2297ページ
ナイス数:76ナイス
現代フランス哲学 (ワードマップ)の感想現代フランス思想の概説書は数あれども、現代フランス哲学の概説書は数少ない。この本は著者の久米博先生の視点が際立っているのだろうか、「現代フランス哲学」というものはこういうものだったのかと感心させられる記述が多い。もちろん扱っている哲学者は、サルトル、フーコー、デリダ、ドゥルーズなどあまり変わるものではない。しかし久米博先生の専門なのか、リクールの記述があるし、それに関連して当時の現象学の新しい展開について書かれている。初版は1998年2月20日。何度も読み返す価値のある良書だ。
読了日:1月23日 著者:久米博
女の一生〈1部〉キクの場合 (新潮文庫)の感想団平船に乗せられて島流しにあう百十三人の切支丹たちを描く描写がとても切なく美しかった。乗せられている切支丹の想い、それを見ているしかない女子どもたち、キリスト教の神父たち。それぞれの想いが連なるその背景に長崎の街、湾、稲佐山の風景があり、「参ろうや 参ろうや ハライソの寺に参ろうや」の歌が聴こえてくる。キクはマリアを憎んだ。最愛の清吉を奪ったマリアを憎んだ。しかし清吉への想いがキクをマリアへと変えた。とても限られた字数では書ききれない作品である。長崎に実際に行ってみたいと思わせる作品。
読了日:1月15日 著者:遠藤周作
耳をふさいで、歌を聴くの感想感想を書こうとしたら下に前のアカウントの感想が。読後感はおおむね前と同じだったので改めて書くまでもないかと。二つ「ともすけ」、それも同じプロフ画像、があるのは少々恥ずかしいことではある。あえて付け加えるならば桑田圭祐の詞の方向性がちょっと前と変わったのかなというのは感じたことは感じた。J-POPも少しずつ変わっているのだなと時の流れを感じる。
読了日:1月10日 著者:加藤典洋
AMEBIC (集英社文庫 か 44-3)の感想実験的な作品と言えるだろうが文体に関してはそれほど目新しいものはないだろうと思う。2,3度読めば慣れてしまう。主人公の意識の表層を書き連ねており、というか作中では精神と身体は自分の意識(と仮定する)とは解離(分裂)しており、意味を掘り下げて読みとろうとすることにそれほどの意味はないだろう。アミービックという言葉をキーワードにして展開されるこの作品は金原のそれまでの作品より完成度は明らかに高いと思う。女性ならではの身体の不都合の問題を生々しく描いていると思う。金原のもう少し大きな物語を読んでみたい。
読了日:1月10日 著者:金原ひとみ
書く前に読もう超明解文学史―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)の感想語り口が非常に柔らかく三田誠広氏の独自の視点を加えて文学史が書かれている。学問としての文学史というったものとは少し違い、まさにこれから小説家を目指そうという人が読むための文学史であろう。三田氏は『実存と構造』という本も出しており、この作品のなかでも実存主義文学と構造主義文学について書かれている比重が多いように思う。タイトル通り明解であり文学史を学んだことのない人でも気楽に読めるものになっているのだが、きちんと文学史を勉強したものが読んだなら三田氏の文学史への造詣の深さというものをより感じるであろう。
読了日:1月9日 著者:三田誠広
ユニコーンの日(上) 機動戦士ガンダムUC(1) (角川文庫)の感想意外にみんな読んでいないようだ。アニメ『ガンダムUC』を観ていた人ならば、福井晴敏が細部にわたり胃がもたれるまで描写してくれているので作品理解におおいに役立つだろう。この1巻はビスト邸でオードリーとバナージが別れるところまでである、そこまでで1冊使うところに驚きを感じる人もいるだろうがプロローグが長いのだ。プロローグではラプラスの箱、ユニコーンといったこの作品の謎とされるものがいったいどのような意味を持っているかが暗に示されている。福井晴敏の描写は細かすぎるので読むのに疲れるということだけは書いておく。
読了日:1月2日 著者:福井晴敏
鋼の錬金術師 (2) (ガンガンコミックス)の感想読んでいてISを思い浮かべた。深刻な世界観を背景にエルリック兄弟は自分の信じる道を進む。少年漫画の王道のような展開で、それ自体に新しさはないが錬金術、オートメイル、賢者の石などなどの魅了するキーワードが並べられている。この手のものが好きな人にはハガレンはどストライクだろう。だがまだまだ序章なので総括的なことは言えない。先を期待する。ショウ・タッカーのところにラストがやってくるところまで。
読了日:1月2日 著者:荒川弘
風の歌を聴け (講談社文庫)の感想これは素晴らしい。「アメリカ」の影響を受けたと思われる作品であるがこの作品は極めて日本的だ。前半部は軽いものと重いものとの対比が生んだポップなあまりにも無意味に思える文章が続く。しかしそこでこの作者と作品を評価するのは早すぎる。後半部に進むにしたがいこの作品が大きな入れ子構造になっていることに気づく。つまり前半部の軽さが後半部の重さを際立たせているのだ。軽重の入れ子。このことに気づいたとき、作品を注意深く、春樹に絡めとられないように読んでいた僕はまたしても春樹にしてやられた。この作品の肝は第31章だろう。
読了日:1月1日 著者:村上春樹
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