福島原発事故から5年たっても電源喪失時に冷却できる装置(IC)の重要性が聞かれない | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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福島原発事故から5年たっても電源喪失時に冷却できる装置(IC)の重要性が聞かれない



福島の原発事故から5年たちましたが、いまだに大事な事故原因がうやむやになっていることに驚きと落胆が隠せません。

インターネットのリテラサイトに
 
【特別企画】思い出せ! 安倍首相は福島原発事故の主犯だった!(前) 
安倍首相が原発事故前に「全電源喪失はありえない」と地震対策を拒否していた 
http://lite-ra.com/2015/03/post-933.html

この記事では、「福島原発はバックアップ電源が全部ダメになって、あの深刻な事故が起きた。それを安倍首相は「設計が違うから、同様の事態が発生するとは考えられない」とデタラメを強弁していたのだ。」と安倍政権への対策不備を追求する内容になっています。

しかし、福島原発の1号機にはバックアップ電源が全部ダメになっても、原子炉を冷却できる「非常用復水器」イソコン(IC:アイソレーションコンデンサー)がついています。

この事は以前当ブログでもお伝えしましたので以下をご覧ください
福島第一原発・「非常用復水器」すぐ稼働なら炉心溶融なかった
http://ameblo.jp/matsui0816/entry-11103400723.html

「非常用復水器」は全電源が喪失しても、原子炉から発生する蒸気(熱)を使って原子炉を冷却できる装置ですから、リテラの記事で言われている様な「福島原発はバックアップ電源が全部ダメになって、あの深刻な事故が起きた」とは言えないわけで、それよりも、全電源が喪失されても原子炉を冷却できる装置がありながら、なぜこの装置が使われなかったのか、ということが問題であるわけです

この件で他のサイトからの抽出をさせて頂きますと
福島第一原発事故。吉田所長の致命的大ミス。IC、非常用復水器。「七つの謎」NHK取材班。 
   
抽出開始>
 
特に重要なのは、第一の「一号機の冷却機能喪失はなぜ見逃されたのか?」である。

一号機のIC、非常用冷却装置である非常用復水器、通称イソコンに関する問題である。
 
非常時の最後の砦だ。
 
結論からいえば、3月11日、全電源喪失の八時間あまり後の23時50分まで吉田所長らは、この装置が作動していないことに気づかなかった。この電源がなくても原子炉を冷却する装置が働いていると誤認していた。
 
その間、実に四度も、これが作動していないことに気づくチャンスがあったにもかかわらず、これをことごとく見逃してしまった。
 
その間、原子炉は冷却水を失い続けて、一目散にメルトダウンに向かっていた。
 
(中 略)

要は、このIC、非常用復水器について正しく知る人が誰もいなかったアメリカでは定期的にこのICを点検をして、熟知されているのだが、福島第一原発では、稼働以来一度もそれを作動させたことがなかった。(後略)
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転載は以上です。

サイトからは「手順書に書かれてなくても、機械の本質を体に叩き込んでいるプロがいれば、次に何が起こるかわかったはず」という言葉が見られますがこの記事の最後にもあります様に、「正しく知る人が誰もいなかった」という事や

「アメリカでは、この「非常用復水器(IC)」を重要視して、日ごろから操作訓練を繰り返している」とあります様に世界の常識が行われていなかった事を反省点としてきちんと説明しないといけないわけで、新潟県知事の発言はその通りであると思うわけです




この様に、日本の福原第1原発には電源が全喪失しても原子炉を冷却する装置がついていたわけですが、問題はこの様な当然あるべき非常用の安全装置を、他の2号から6号まではこの安全装置を東電の会長が撤去した!、という事が当時の週刊文春に出ています。

『週刊文春』 2011年6月9日号福島原発「内部文書」入手!
非常時冷却システムを撤去した勝俣会長 ジャーナリスト上杉 隆と本誌取材班安全より利益を優先した東京電力。その主張を追認した政治家、官僚の罪を問う

http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/104.html
  
この記事には小出裕章・京都大学原子炉実験所助教の発言がありますので抽出させて頂きます。

抽出開始>

「原子炉を止めても、〝残留熱〟という崩壊熱は続きますから、原子炉の中 の水は沸騰する。沸騰すると圧力が上がってきますので、それを外に導いて凝縮させて冷却するという蒸気凝縮系のシステムは必要なのですもともと必要があ るから付けた機能を、削除するなんて通常では考えられないことです。設備を増強し安全を期すというなら分かるが、事故の恐れがあるから外すというのは本末 転倒。当時からなんでそんなことをするのかと不思議に思っていました」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

抽出は以上


この事の方が大きな問題なのです、つまりこの事故は原因は天災ですが内容は人災であり防げた事故であるわけです。

この様に原子力発電にはキチンとした保守対応がないと大変なことになるわけで、日本での事故究明が世界の原発安全運転に役立つものとして活用されるようにすべきなのです、この様な観点がまるで政府やマスコミからは聞かれてきません



隣の大国中国の原発建設はどんどん進められています、ならば日本は明確に原発事故の当事国として、世界に対し日本による安全点検の実施を呼び掛けるべきではないでしょうか

特に中国の大量に作られる原発の位置はその多くが太平洋側の土地に作られるわけで、中国での原発事故は中国本土よりも日本の方にその害がもたらされやすいわけです。

ならば中国に対し日本は原発で多くの犠牲者を出しているのですから、事故が起こらない様に日本からの安全検査の実施や中国での原発事故が生じた場合の事故被害の補償をどうするかの取り決めをしたりマスコミはこの事を取り上げ世界伝えようとしないといけないわけです。

先の大戦や大震災そして原発事故は日本の問題とともに世界に問いかける問題でもあるにもかかわらず
多くの日本人の犠牲が世界では活用されないという現状はどうしてなのでしょうか

東電や政府の対応にもなぜそのような重大なミスを一流の方々が犯すことをしたのか、という点でアメリカなどからの外圧の存在があるではないか、何か国民に隠しているものがあるのではないかという疑念を感じてしまいます。

平和や反原発を唱える団体が中国や北朝鮮の動きには何も言わないし、マスコミもそのことを取り上げようとしない事から日本発の国際問題が国内だけの問題に替えられている感じがするのは私だけでしょうか

世界情勢の表面を作っている裏の動きに「たった6000人が世界を支配している」 


嘘に隠されている事件の真相を掘り下げるという事を以下の動画を見られてもう一度考える事が必要ではないか、と申し上げておきたいわけなのです

NASAの未来計画文書
 
   
NASAの未来計画文書②
https://www.youtube.com/watch?v=qnELrccF2    

NASAの未来計画文書③


 


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