中国のアジア戦略に影響かスリランカ大統領選挙で反中、親日、親インド派のシリセナ氏当選 | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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中国のアジア戦略に影響かスリランカ大統領選挙で反中、親日、親インド派のシリセナ氏当選


動画スリランカ 新大統領が就任 .

1/8にスリランカ大統領選挙があり新しい大統領が誕生しました、

以下のAFPの報道では、国際社会との関係回復を誓う、とありますが、どうもこれまでの親中国一辺倒の政権に国民からNO!が突き付けられたようです

スリランカ新大統領が就任、国際社会との関係回復を誓う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150110-00000013-jij_afp-int

このスリランカの大統領選挙が如何に大きな変化になる事なのか!、についてアジアを足で歩かれて私どもに情報を出してくださっています宮崎正弘氏が自身の「国際ニュース・早読み」に詳しく書かれていますので転載させて頂きます

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成27年1月10日
通巻第4437号  <臨時増刊号>より
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中国に[NO]を突きつけたスリランカ大統領選挙
親中派のラジャパクサ大統領を破ったシリセナは
反中、親日、親インド派
http://melma.com/backnumber_45206_6149551/
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 2015年1月8日に投・開票が行われたスリランカの大統領選挙、番狂わせが起きた。
 現職ラジャパクサ大統領の親中路線に反対してきた新人シリセナ候補が野党連合の統一キャンペーンに成功し、51% vs 47%で当選したのだ
 これは親中路線をつきすすんできたスリランカの外交方針を根底から揺るがす国際政治上の大事件。
つまり中国に対して[NO]を突きつけたのが、スリランカ大統領選挙の結果なのである

 シリセナ新大統領は国際的に無名とはいえスリランカ政治ではベテラン、青年時代から農業改革に挑んで、89年にはやくも国会議員。農業水利相もつとめて、タミル族過激派の暗殺部隊には二回襲撃され、窮地に立った経験もある。シリセナはシンハラ人で仏教徒である。

 シリセナ新大統領は、政治的手腕は清廉潔白であるがゆえ、未知数とはいえ前政権で保険大臣をつとめ、清潔な政治家として知られた。
そのイメージが、汚職の蔓延にあきあきした国民の期待を担った。投票日、スリランカは厳戒態勢に入り、全土に66000名の警官と軍人を配備したが、暴力沙汰も投票妨害も発生せず、民主主義の成熟ぶりをうかがわせた。

 シリセナ新大統領はすぐさま大統領宣誓就任にのぞみ「社会と政治、経済を変革させる。それも百日以内に方針を出し、世界のあらゆる国と密接な関連を結び、外交を強化したい」と述べた。
 
 ▼選挙結果に慌てたのは中国である
 
勝因はラジャパクサ大統領とその一族の利権掌握、とりわけ外国支援をうけてのインフラ整備事業、港湾整備などで利権が一族の懐を肥やし、スリランカは孫の代になっても借金を払えない状態に陥没したことへの不満の爆発である。
 つまり中国がインド洋から南シナ海にかけて展開している「真珠の首飾り」戦略の一環としてスリランカのパパンドタ港が中国軍の基地化しており、なかんずく、九月の習近平訪問の際に中国海軍の潜水艦がスリランカに寄港するなど、そのラジャパクサ一族のあまりの中国寄り外交とただれた利権関係を批判したことだった
 また若者とインテリが同時を支持したことも特筆しておくべきで、インドは外交戦略上、シリセナ候補を間接的に支持するのは当然としても旧宗主国の英国がメディアを動員して、ラジャパクサ一族の腐敗を暴き、シリセナ候補を間接的に支援したことがおおきい。
『ファイナンシャル・タイムズ』紙も、『ザ・エコノミスト』誌も、シリセナ大統領に好感をもって事前予測を報じていたからだ。
 選挙中もシリセナは「浅はかな外交でスリランカのイメージを破損した結果、スリランカは国際社会で孤立した」などと訴え、大統領宣誓でも「今後はインド、日本、そしてパキスタン、中国との友好関係を強化し、新興国との関係も区別しないで促進する」と述べた。

 シリセナ新大統領はラジャパクサ政権での閣僚であり、与党だったSLFP(スリランカ自由党)の幹事長までつとめていた。
選挙直前に「新民主戦線」(NDF)を組織し、野党のUNP(統一国民津尾)との統一候補としての立候補に成功した。
したがって新政権の首相にはウィクラマシンハ(元首相)が就く。
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転載は以上です

ですから、このニュースは中国の習主席真っ青という事を伝えているわけです。

小国であるスリランカが大国の力を得たいと、中国すり寄り政策を進めていたわけですが、新しい親日・親インドの大統領の出現で、これまでの中国の言いなりから、中国にモノ申す、というスリランカになってきたという事なのです。

中国が南シナ海などの覇権を広める中、日米インドそしてフィリピン・ベトナムなどによる中国包囲網づくりを警戒し、それ以上の中国を中心としたネックレス構想を進める為に、インド包囲の拠点としてのスリランカは大きな中国の軍事拠点であるわけです

しかし、中国のやり方は、相手まで中国化していくのでしょうか、汚職や腐敗が伝染していくようで、中国では力によって民意を押さえられていますが、民主的な国家では、やはり汚職や腐敗は国民から嫌われる要因となってしまいます。

ですから、この新大統領の出現は日米印東南アジアにとっても重要ですし、如何にしてこれから起こるであろう、中国からの政治的軍事的経済的圧力から守られるように外交が進められる事が期待されるという選挙結果であったわけなのです。


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