映画作りの為に違う記録を歴史にする恐ろしさはNHKの大河ドラマと共通している | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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N・キッドマン主演のG・ケリー伝記映画は「作り話」、モナコ公室が批判

(まずは記事↑をご覧ください)



歴史に関する映画作りやテレビ作品作りで問われる事「時代考証」です、伝記などでも全く同じ様に再現するというのは難しいかもしれませんが、台本に関しては何度も当時の内容を反映しているかどうかの検証はとても大事なところです

そこで、今回の

「米ハリウッド女優からモナコ大公妃となった故グレース・ケリー(Grace Kelly)を女優ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)が演じる新作映画『Grace of Monaco』について、事実を美化した作り話だと現モナコ元首のアルベール2世公(Prince Albert II)ら前公妃の子どもたちが非難している。


というまだグレース・ケリーを知っている親族が存在している時にも関わらず。この様な事態が起こったという事は、内容の作り方に何らかの意図が入れられたのではないか、という事が感じられてなりません

この記事にもあります様に


「アルベール2世は妹のカロリーヌ公女(Princess Caroline)、ステファニー公女(Princess Stephanie)と共同で、映画の脚本は自分たちの母親について事実を正しく描いていないと批判する声明を発表。「事実が不必要に美化されて書き換えられている。歴史的事実に関する重大な誤りも散見され、完全に創作された場面が続いている」と不満を並べた。」


というのですから、明らかに違っているわけでどの様に観客に受け取られる様に作られたかの政策意図の明示が要求されるところです

特に驚いたところは


「モナコ公室は脚本を受け取った際に数か所の修正を求めたが、要請は作品に反映されなかったという。」


ということなのです、公国の方から言われているのに、本人無視・モナコ公国無視もイイところですまさにハリウッドの横暴を感じざるをえません

特に私が今回この記事を取り上げさせて頂くきっかけはこの記事の最後にある言葉でして


「プロデューサーのピエールアンジェ・ルポガム(Pierre-Ange Le Pogam)氏はAFPの取材に、制作にあたってはモナコ公室からも確認を取っているが、そもそも『Grace of Monaco』はフィクションの前提で制作された映画で、公室の要求全てを受け入れはしなかったと説明している。」というところなのです

この説明と同じ様な説明をNHKの大河ドラマで滋賀県でロケされました「江」の時に歴史がねつ造されているではないかという事が言われた事があるのです、


NHK大河ドラマに「捏造」の声


その時に私の知人がNHKのプロヂューサーにその点を聞かれていた事があり、その時の返答に「大河ドラマはドラマでしてフィクションなのです、歴史をキチンと表しているものではありません、その様にご理解頂きたい」と言う内容を言われているのです。

この流れで行けば製作者の意図で歴史が改変されても全くお咎めなしがまかり通るわけです、またマスコミもあまり問題視しませんから、一般的にはそんなもんだろう、という具合で終わってしまうわけです

大金をかけた国際的な映画で間違いが広げられる、その間違いをそのままに論議が展開する、普通に読めばそこまで考えなくても、とも思われる記事かもしれませんが、まさに戦後日本がされてきたバッシングの構造がその底に感じられてなりません




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