鞆の浦埋立て架橋計画問題と近江八幡 | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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鞆の浦埋立て架橋計画問題と近江八幡


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今、近江八幡市の観光は全国的に有名だそうです


地元の事を地元の人は良く知らないとは本当ですね


この写真は、まちまん掘りです


ここも、以前は埋め立てて道路にする計画がありました


その意味で、広島県の景勝地、鞆の浦の埋立て架橋計画


の問題は色んな意味で関係があります


おもしろいのは、近江八幡市と鞆の浦の共通点には


歴史的なものがあるという事です


それは、鞆の浦は江戸時代には徳川幕府の将軍の


代替わりごとに朝鮮王朝が派遣した


朝鮮通信使の寄港地であり、その通信使が


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近江八幡のこの写真のポストや道標がある前を


通過していたのです。


これは歴史の偶然でしょうか?


鞆の浦の埋立て架橋計画は中止を求めた訴訟で


計画反対派が勝訴したのですが


近江八幡の教訓からしますと


良かったと思っています。


それは時の流れにも合っているからです


地域の文化の変遷は、


その地域が、何によって潤ってきたのか


何によって財が集まってきたのか


繁栄してきたのか?ではないでしょうか


その何でという、源泉は時代で変わってきます


昔は漁業や農業であったわけですが


今では残念ながら、それらの産業は


行政からの補助などがあって成り立っている様な


状態になって来ています


その行政も、その元は税収があってできる事です


行政がお金もちではないのです


ですから、税収を増やし、住民に還元され


その収入源がますます向上するようになる事が


素晴らしい事なんですね


今は、観光というのが大きな収入源に


なろうとしています。


実際、もっともっと大きくなるでしょう


私は前原大臣の観光立国論に賛成しています


ただ、行政の環境や景観保存には


疑問が多い事も確かです


たとえば、世界の遺産を持つ都市を見ましても


道路の拡張などがそこに住む方の為に


必要という考えよりも


観光客が常に世界から来てもらうには


何が必要かを考えている点が必要であり


生活を向上させるものになっている事です


この事をもっと学ぶべきではないでしょうか


スイスやあのペルーの観光地でも


観光の車は入らせません


シャトル便で鉄道などを利用させています


それで観光客は喜んでいます


維持される事に協力しています


狭い石畳の空間に、昔の生活の空間に


今は価値があるのです


大きな収入源になるのです


しかも、すでに作られていますから


新しく作る費用は要りません


問題は、壊してしまうと、もう作れないモノだ


という事だけです。


収入源は変遷します


観光地になれるという事は


素晴らしい先祖や天然の資源があるところであり


そこに住むものは、その誇りを持てるのです


不便が利益をもたらす、というと言いすぎかもしれませんが


そんな新しい見方が必要な時代です


新しい利益が税収を呼び、地域の農林水産業や


医療・介護サービスの充実が進められるのです


文化は価値であり、資源(収入源)なんですね


ではまた