プレハブを生物建築学で見てみると!その2 | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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プレハブを生物建築学で

見てみると!その2



化学物質が出て、発がん性やアレルギーを引き起こしたり、



化学物質過敏症になる恐れがあるのに、


あまり気にさせないやり方がされています。


決め手が、国の基準値を守って作られているという事ですね。


そうしますと自然素材は、消費者から敬遠されるように、


使わない方がイイ様な、そんな感じをもたす説明がされます。


つまり、自然素材は高いです、という一言


工事費が高くなる?という感じを与える言い方です。


予算に合わなくなるなあ・・・という印象を与えるのです。


大手の会社が言うのだから、法的基準はOKだし・・・


という感じで、自然素材はさらっと流れてしまうわけです。


ここにもカラクリが存在しています。


確かに本当のモノは、偽物(悪いガスを出すもの)と比べますと、高くなります


ただ、カラクリというのは、例えば自然素材が3割高ですと


3割も高くなりますから、という言い方をして、正しく比較評価させません


それだけですと、工事が3割高くなる様な雰囲気が出来てまして


高くなるなあ???とお客様は心でつぶやいてしまうんです。


でも本当はそんなに高くはなりません。


高くなってもすう%です。ここで簡単に計算して見ましょう。


例えば、100万円の風呂リフォームでクロスの張り替えをしたとしましょう


クロス張り替えは材料費+工事費+工事経費です


仮に塩ビクロスで材料費が2万円、工事費が3万円ではがし処分費と工事経費が1万円だったとしましょう


総額は6万円になりますが、このクロスを自然素材に変えたとしましょう


そして自然素材の材料費は塩ビクロスの30%増ししたとしましょう。


すると当初材料費が2万円だったのが30%増しで26000円になるわけですから


工事費と工事経費は同じ事から、この自然素材にした為の追加費用は6千円ですね。


つまり100万円の風呂リフォームが自然素材使用で、材料費が30%アップしましたが


全体の費用から見れば、100万が100万6千円になったわけで、


0.6%の増加という事なのです。


この様に、材料だけで見たら、割高ですが、必ず工事費やその他の費用が必要ですので


総額から見れば、大きな追加にはなりません。


それより、本物の工事が数%の追加で出来て、健康な住環境に変わる事を考えますと


病気になって掛かってくる、物的精神的な費用を考えますと高くはありません。


しかし、セールストークで、材料は割高になるますよ!


と言って、あたかも工事費全体が高くなる様な印象を与えて、安い方が


この後の支払いも楽になります。


といって自社の製品に誘導するわけです。


国の基準値で合法と言いましても、有害物質は出ています。


大企業こそ、率先して、消費者に対し説明責任を果たす事が


本当の発展につながる事ではないかと思います。


しかし現実は、この様な実態に消費者があまり気付いていませんので


中々、アレルギーや・化学物質過敏症などの、健康被害という


家に長くいるから起こる症状は無くならないわけです。




ではまた明日!