新築・リフォームは3つにわけて考えると失敗が少ない | はちまんMatsuiコラム

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一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

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1級建築士 松井秀夫のブログセミナーhttp://www.e-matsui.net/

新築・リフォームは

3つにわけて考える

失敗が少ない!


いろんな工事依頼を頂きますと、同じ様な失敗をされている方が多いんですね。どうしてでしょうか

やはり、現場や実際にあった事実を知る機会が実に少ない、という事もその原因の一つではないでしょうか、


各社のチラシでも成功例ばかりが目につきます、

でも大事な事は前者の失敗に学ぶという事ではないでしょうか


特に、新築もリフォームも費用がかかるわけですし、一度やりますと、中々やり直しができませんし、ある程度時間が経たないと結果が分からないという事がありますからね。

リフォームで、例えば多い失敗の一つに、直す手順の間違いをされる事です。つまり、先に部屋をリフォームされて、それから屋根などのリフォームをされるというパターンです。

そのほとんどが、せっかくきれいに室内をリフォームされたのに、そこが雨漏れで汚れてから、屋根や樋・壁のリフォームという外回りの改修工事をされるというパターンです。

どうしても、室内に目がいきますから、そうなり易いのですが、先に雨漏りしない様にして内部工事をしていれば、汚れる事もなかったのに、手順の順逆を違えた為に余計な出費が起こってしまいます。

その点やはり建築を知っている方は違います。

そういう方は内部工事の際はまず屋根・樋を点検確認してからされるという手順を守られていますし当然という顔で私どもに意見を聞きに来られます。


そこで私どもは新築・リフォームにおいては、工事の優先順位を3つにわけて考えられると解りやすいですよと申し上げております。

よく、松・竹・梅とか上・中・下とかありますが、私は建築の場合の重要さを次の三つに分けています。

1.変えられないところ

2.変える事が可能なところ

3.いつでも(或は少しの手間で)変えられるところ

この3つが、住宅には混在しています。混在してますから、つい一度に考えてしまい分からなくなった来てしまうわけです。

1の変えられないところは、基礎や柱・階段などの構造部分

2の変える事が可能なところは、屋根・壁や広くはキッチンや風呂などの設備関係などの専門家が必要な部分

3はカーテンやクロス・家具・電化製品など、専門家がいなくてもできる部分です。

住宅の寿命などの重要さは1>2>3の順になります。

しかし、どうしても3の室内に目が行ってしまいがちです。ですから、モデルハウスなどはとても豪華な内装になっています。

でもこれを上記から考えますと、本来は、本体価格には関係ない部分が大きくクローズアップされていると言えるわけです。

ですから、多くの方がモデルハウスと出来たのとは違うじゃないの?という感想を持たれる方が多いものです。


今、住宅の戸数は余っている状態です。それくらい多くの方が持っておられるのですから、住宅を失敗せずに持つ為の方法として、これまでの成功とともに失敗の情報などの現場での事実や声が利用されるというシステムは是非必要なものだと思います。現実には残念ながら、現場の声が生かされるというシステムが日本の現状にはありませんが、誰かが訴え、多くの賛同を頂く事で、消費者の利益が守られるシステムが実現していくものと考えます。


今回はもお~ここまで





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