新年あけましておめでとうございます。

早いもので、前回の投稿からあっという間に半年ほど経過してしまいました。

 

年末年始の休診期間中は、かんたんな模様替えを行っていました。

 

受付カウンターにお正月飾りを設置したり、

 

取れてしまっていた柱のポストカードホルダーを交換したり、

 

本棚の飾りを交換したり。

こちらはベトナムの飛び出す切り絵カードです。

ユニークで良い仕事の作品ですよね。

 

本棚は、どれが院内図書館の本でどれが待合だけの本なのか分かりづらくなっていたため、配置をすっきりさせました。

 

書籍自体もすこし入れ替えました。

こちらの「うつ病九段(コミック版)」も、比較的最近クリニックに置き始めた書籍です。

プロの将棋棋士である、先崎学さんのうつ病体験のエッセイをコミックス化したものです。

入院まで経験した重苦しい内容を、語りすぎることも語らなすぎることもなく淡々と描いています。程よいポップさとユニークさも併せ持った、良い漫画です(個人的には、登場するプロ棋士の方達のお顔がとてもよく似ているのも特筆すべきポイントです...特に森内九段がツボです)。

 

(以下ネタバレがあるため、お嫌いな方は読み飛ばしてください)

中でも、先崎学さんのお兄さんである精神科医の先生の言葉が印象的でした。

 

"医者は助けてくれるだけだ 自分自身がうつを治すんだ

風の音や花の香り 色

そういった大自然こそうつを治す力で

足で一歩一歩 それらのエネルギーを取り込むんだ!"(うつ病九段 P.124より)

 

とてもシンプルですが、豊かさとエネルギーに溢れた、説得力のあるメッセージだと思います。

 

「病気を治すのは自分である」、これはうつ病だけでなく、あらゆる病に関して共通して言えることです。

例えば処方された薬を飲むのは自分ですし、手術された傷跡を治すのは自分の体です。

私たち医者は提案や後押し、専門の医療的処置はできますが、つまるところ、いちばん最後は自分(たち)次第なのです。

 

また私たちは日々の生活のなかで、多かれ少なかれ、間違いなく生きる力を外界からもらっています。

時としてそれは人であったり(例えばレジの人に親切にしてもらえたとか、友達と愚痴を言い合えたとか)、動物であったり、自然であったりします。

人と接することに疲弊した状態や、うつ状態であっても、泰然自若として態度を変えることのない自然からは、少しずつ生きる力を分けてもらえるでしょう。

 

新型コロナウイルスによる社会情勢の不安定さが続く昨今においても、胸に響くメッセージではないでしょうか。

誰しもが少なからぬ不安を抱えていますが、自分自身の力、そして外界全体のエネルギー、どちらも信じながら、引き続きsurvive(生存)していきたいですね。

 

それでは本年もどうぞよろしくお願いいたしします。