拙者、忍者の月照で御座る。
つい先週のこと。
いつものようにお城番をしておったのじゃが・・
小さな若君姫君がわちゃわちゃと本丸やって参った。
引率の大人の方にお聞きすると、
出雲、神西湖の近くよりやって来られたそう。
今、保育園の年長さんでこの春から小学生になるらしい。
今日はきっと卒園旅行というところじゃろうな。
そして、この年長さん、
保育園の中では何年もかけて忍者修行をやっていたそうで。
どんな修行をしてきたか、ワシに話してくれた。
そしてワシの話しも、行儀よく聞いてくれた。
大したもんじゃ。さすが年長さん。
さすれば折角じゃから、忍者のぽーずを伝授。
みな、四月からはぴかぴかの一年生じゃのう。
長年の忍者修行の頑張りがあれば、
これからの道のりも大丈夫で御座ろう。
なんて出会いと別れがあったのじゃが、後日・・
ワシの元にこのような一枚の絵が届いた。
な、な、なんと。
忍者が十二人。あの時の園児一人一人が書いてくれたようじゃ。
それぞれの忍者、とても個性的で、
十二人の園児たちの個性が豊かであることがよくわかる。
いつもは凛々しく重厚な松江城じゃが
この絵を見てるとなんだか賑やかで華やかで楽しげ。
宝をひとつ、ありがとさんじゃ。
小学生になっても、忍者のこと忘れずに
たまにはお城に遊びに来てくだされよ。
おっそういえば思い出した。
別の日お城で、このような手裏剣をくださった
姫君が居られた。
同い年くらいじゃったかな。
感謝感謝で御座る。