0880 7インチ盤ハンティング | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

0880 7インチ盤ハンティング

宝島AGES 2015年 02月号/宝島社

7インチ盤が人気だという。中古レコ・ウォッチャーの私としては確かにここ数年の間で中古7インチの価格帯は底上げされてる実感はある。買う人がちゃんといるということなのだろうと思う。


しかし私は気になっていることがある。昔からそうなんだけど、中古盤7インチの価格帯ってイマドキにしては相場が全然安定してない気がするのだ。総じて高い店は高く、安い店は安い。ごく大雑把でありながら希にちぐはぐに高価なものがあり、それは逆に高い店の方が安価で扱っていたりもする。価格にバラつきがあり、相場が見えづらく値踏みが結構テキトーであるように感じるのだ。おそらく基準らしきものが存在してないんじゃないだろうかと思う。


例えばこの10年くらいで某DィスクUニオンさん(一応伏字にしておく・笑)にアルバムを買取してもらった事がある人はお気づきかと思うのだが、今時の買取システムというのはかなり柔軟に市場を反映した形で、妥当な買取額が設定されていて、品番によってデータベース化してあったりする。あらかじめ登録された額からコンディションを加味した形で買取価格が提示されるわけである。


これはどういうことかというと、要するにそのお店で販売されてる価格帯はすべて妥当性が高いものであり、世の中の市場価格と比較した上での「掘り出しもの」なんて今の世の中そうそうめぐり会えないぜという事である。アルバムの中古市場というものは今時なかなかの精度でもって管理されているという話でもある。


それでなにか問題が?と言われれば、いや何もないっスと応えてしまうのだが、でもさあ、お宝ハンター的なスリルというかロマンというか、そういうものが全然ないわけなので、ちょっとつまんねえなあくらいは思うわけです。


でも7インチ盤に関しては今もまだまだ未開拓な領域が残ってるのでは?という気がする。同じDィスクUニオンさんであってもコンディションのレベルを超えて店舗ごとに価格がばらついているのを見かけるし、オークションに出品してる人でも総じて高けーよと思うことが多いのも興味深い現象である。数年前に300円だったものが今は10倍くらいしてたりとかのグラつきもよく見る。そういう状況がハンターとしてはなかなか熱い。


そんな中、郊外のハードオフに行くと7インチ盤はほとんど全てがジャンク品扱いである。ジャケットがなかったりバラバラになったりといったものがたっぷり埃をかぶった状態で青いバケツに放り出されてある。店舗によってなぜか1枚108円だったり54円だったり42円だったりするのだが、いずれも均一価格。触ると指が真っ黒になるので私もあまりチェックしないのだが、先日たまたま気が向いてその世界に立ち向かってみたら、いきなりすごいものに出会ってしまった。


 

もちろんほとんどは興味の対象外のものがただただぐちゃぐちゃになってるのだが、おそらくお店側も1枚1枚チェックなんかせずそのまま売り場に出してるんじゃないだろうかと思う。値踏みにコストをかけずぜーんぶ均一価格で出しといた方が効率は良さそうだし、放っとけばどこかのモノ好きが拾ってくでしょ、みたいな感じかもしれない。だとしたら素晴らしいな。古いレコードなんてそんなものであってほしいと思う。ハードオフさんはこれからも下手に値踏みなど始めないで、こういう姿勢を貫いていただきたいと思います。