0807 ジョン・ランディスの駄作(1) | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

0807 ジョン・ランディスの駄作(1)

改めて振り返るのだが、ジョン・ランディス監督のフィルモグラフィは以下のとおり。



1973年 「シュロック」
1977年 「ケンタッキー・フライド・ムービー」
1978年 「アニマル・ハウス」
1980年 「ブルース・ブラザース」
1981年 「狼男アメリカン」
1983年 「大逆転」
1983年 「トワイライト・ゾーン」*オムニバス
1985年 「眠れぬ夜のために」
1985年 「スパイ・ライク・アス」
1986年 「サボテンブラザーズ」
1987年 「アメリカン・パロディ・シアター(日本未公開)」*オムニバス
1988年 「星の王子ニューヨークへ行く」
1991年 「オスカー」
1992年 「イノセント・ブラッド」
1994年 「ビバリー・ヒルズ・コップ3」
1996年 「ジョン・ランディスのスチューピッド おばかっち地球防衛大作戦」
1998年 「ブルース・ブラザース2000」
1998年 「スーザンズ・プラン 殺せないダーリン(日本未公開)」
2010年 「Burke and Hare(日本未公開)」



それにしても98年までの勢いがすごい。そして98年以降はパタッと止まっちゃった。そういえば最近は全然名前を聞かなくなったのだな。なんとなく過去の人というイメージがあるにはあったのだが、作品的にもダメな監督になってしまったのだろうか?


ジョン・ランディスを語るうえで「トワイライトゾーン」撮影時のビッグ・モロー死亡事故は避けて通れない感じではあるのだが、それ以降、作品に勢いが失くなったとする説については私は断じて異を唱えたい。直後の「眠れぬ夜のために」は最高傑作といっても良いくらいだし、その後の数作にしたって全くノリノリでゴキゲンではないですか。


そういった80年代に残した諸作を観る限りつまらん映画を撮る監督とはとても思えないわけだが、しかし90年代以降の作品はほとんど観ていなかったわけで、最近になっていろいろ追っかけて観ているわけです。


で、最初の「失敗作」はこれだったのかなと思う。

オスカー [DVD]/シルベスター・スタローン,オルネラ・ムーティ,ピーター・リーガート

いやでもこの映画、展開がなかなか練られていて、実際はよく出来てると思うのだ。ただスタローンが無理してるんだな。めちゃめちゃ熱演していてむしろ好感が持てるくらいなのだけど、なんていうか全然マフィアに見えないの。そこが致命的。なんかもう台無し感が半端でない。この役はふてぶてしいオーラのある人でないとダメだと思う。当初はダニー・デビートが予定されていたという話には大納得で、どうしてこうなった?という感が否めず。

かといってダニー・デビートだとなんとなく予定調和的にベタな世界が容易にイメージできてもしまうわけで、これをあえてスタローンで撮るというその心意気は買いたいかな。そりゃ確かに面白そうだ。思うに大博打だったのだ。でもなんかダメだった。そういう意味で潔いまでの失敗作といえる。でも、これはまだ十分面白い映画だった。そう「まだ」全然面白い。

ちなみにこの映画はタッチストーンピクチャーズのせいか、ジョン・ランディスとしては珍しくエロシーンが一切無いので、家族で安心して見れる数少ない作品です。