0657 ゼルダのこと | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。
- カルナヴァル/ZELDA
- あまり大きな声では言わないが、今日現在デイリーモーションに神様が降臨していて、ゼルダのレアなマテリアルの数々がアップされている
。ごく初期から後期のものまで、わりとまんべんなく網羅されていて、とりわけ私は鈴木洋子在籍時のライブ音源を片っ端から拾いつつ、心臓が止まるんじゃないかというような興奮を味わっているわけである。
時期によって音楽性や立ち位置が激しく異なるゼルダについて語ることは、いろいろとめんどくさいのであまり気が乗らないのだが、あれは確か83年の2月、中学生だった私の感受性が十分にウブだったせいもあるのだが、初めて新宿ロフトでゼルダを観た時の、あの独特過ぎる感覚が私はどうしても忘れることができないのだ。
確か高橋佐代子が高校生最後ということでセーラー服を着て出演したライブであり、小沢亜子が加入して確か初めてのライブであり、オリジナルメンバーの鈴木洋子がこの日をもって脱退というライブであった。招き猫カゲキ団誕生の前夜でもあって、言うならば超過渡期。ファーストアルバムリリースの5ヵ月後というタイミングのライブだったと記憶する。その日の演奏の前半分(2部構成のうちの1部)がここ
とここ
で聴くことができる。これは凄いな!オレこれ、ほんとに隅々まで覚えてるのだよ。
演奏曲目は「Z-JA-Z」「ソナタ815」「黒い華」「スローターハウス5」「開発地区」「うめたて」「朗読~灰色少年」という構成。なかなか良い選曲だ。とりわけ、後の「カルナバル」収録曲を鈴木洋子のギターで聴けるのが興味深い。アレンジはほぼ同じで、つまり殆どはこの人がいた時に既に出来ていたものだったことがわかる。繊細かつ大胆で独特、さりげないところでニューウェイブ・キラーぶりが光る独特なフレージングに萌え萌えである。ちなみに「開発地区」の途中から全体的に音がこもるのはこの音源が劣化しているわけではなく、この日のPAがそうだったということもまた私はよく覚えてるわけである。これを聞いていると旧新宿ロフトのあの独特な匂いと活気と、あくまで自分の中だけで起こっていたスリルが頭の中で鮮明に蘇えってくる。
- しかしこの後、ゼルダの面々は「昔の私達はダサくてえ・・」なんて軽口を叩きながら音楽性や志向性を信じられないくらいどんどん変えていく。私は途中まではついていったのだけど、いつの間にか聴かなくなってしまったし、今もう一度順を追って聴きなおしてみようかなという気も、ゼルダに関してはなぜか思わない。もし再結成したとしたら私はたぶん全然嬉しくない。絶対しないと思うけど。
- でもこの時期のマテリアルがあったら、それはぜひ聴いてみたい。っていうかそんなのが出たら絶対私は買ってしまうだろう。この時期のゼルダはとにかくカッコ良かった。あの天然オリジナリティの世界は今でも十分に強烈過ぎる。誰にもあんなの真似できないし、これからも出てこないんじゃないかと思われる。そう思うとバンドというものはしみじみと儚いものだなあと思うわけである。

