0653 バート・バカラックはお好き?
とまあそんな5CDシリーズなのだが、数あるラインナップの中から私が選んだのはディオンヌ・ワーウィックである。失礼ながらこの人こそがベスト盤で十分なアーチストの最高峰といえるのだが、でもベスト盤だとバカラックの重要曲とかが微妙に漏れてくるわけである。
かといって今更アルバム単位で聴くのもどうなのか?という意味で、このシリーズとのマッチングは半端ねえ感じなのである。私は興奮しながらレジに持っていったわけである。我ながらこれはなかなかのナイス・チョイスであった。
こうやってアルバムを時系列で並べながら聴くと「Anyone Who Had a Heart」と「Make Way for Dionne Warwick」の内容が妙に充実しているのがわかる。ジャケットもいい感じである。この人、ベスト盤だといつも鬼瓦みたいな顔した晩年のポートレートばっかなんですけど、当時は意外にもそれなりにキメキメのオシャレ系で売り出していたようで、センスの良さが伺えるのだ。
でアルバムでは特に「Make Way for Dionne Warwick」が突出してるような気がする。「遠い天国」とか「A House Is Not a Home」とか「Walk on By」とかが入ってるやつだ。このボックスを買わなくてもこれだけは買いである。でももし「Make Way for Dionne Warwick」だけ聴いていたとしたら、やっぱり私は他のアルバムも聴きたくなっていただろう。だったら最初からこれ買っちゃってよかったじゃんと思ったわけである。妙に腑に落ちる買い物であった。
で、こういう企画だからこそわかる現象なのだが、この時期の特にソウル系の歌手のアルバムって、同じ曲が何枚かでダブって収録されることが多い。この5枚で言うとなると、ざっと「Don't Make Me Over」「I Cry Alone」「I Smiled Yesterday」「This Empty Place」「Wishin' and Hopin'」がダブって入ってる。これは単なる水増し対策なのか、要するにもう一回聴いてくださいってことなのか。なんなんですかねこれ。あんまりリピーターを想定してリリースされてなかったってことかしら。不思議。
