0540 新手
「ちょっと微妙な話なんだけど、してもいい?」
「え、なによ」
「いいの、するよ?ええと、この間、休みの日にさあ、普通に出かけてて、夜になって家に帰ってみたらオレんちのドアのところになんか小さくて黄色い封筒が張り付けってあったんだよ。いかにも女の子っぽいやつが。なんだろなあ隣人からのメッセージかな?って最初は思ったんだ。『夜中にうるさい音楽かけるのやめてください』的なさ。なんかやーな予感がしたんだよね」
「あはは、いかにも自覚なく迷惑かけてそうだしな、君は」
「そう、それで中をあけてみたんだけど、それがびっくりでさ、『○○です。覚えてますか?』なんて書いてあんのよ。知ってるでしょ、前に一緒に仕事してた」
「ええーーー!!!なんで??あの娘がーー??そりゃ、びっくりだな」
「でさ、『電話番号がわからなかったので急に訪ねてしまってすみません』とか書いてあんのよ。そういえばあの会社、年末に年賀状書くために住所録を配ってたじゃん。どうもそれ見て調べて来たらしくってさ。っていうか、わざわざ住所調べていきなりオレんちまで訪ねて来てるってのが、まず引くよねえ。どんだけ行動的なんだよってさ」
「で?なに??どういう内容だったの?」
「いや、なんかね、『お願いしたいことがあるので電話ください』なんて書いてあってさ。何?お願いって何よ?って思っちゃうじゃない。ちょっとびびっちゃったんだけどさ」
「うわ、それってどう考えてもあれじゃん?っていうか手法としてはやや古過ぎる感があるな」
「でしょ?今時いい大人がそんなことしないよな、なんて思ってさあ。めんどくさいなあって思っちゃって。でも知らない間柄じゃないわけだし、シカトするのも大人気ないかな、なんて思ってさ。お願いっつうからには何か困ってることがあるかもしれないとか思ってね。で、電話してみたのよ」
「へえーーえ!で、何だったの?」
「それがさ、すごい気になるでしょ?それがさ・・・・、それがさ・・・・」
「何よ??で?」
「うん、続きはホームページで!!URLは・・・・」
「なんだ、またスパムかよ!」