0468 アイコは今でも16歳だったりはしない | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。
- アイコ十六歳 [DVD]
- 富田靖子は学年で言えば私と同級生なはずである。私が高校に入った頃、猛烈にファンだったヤツがいたので覚えている。私は特にファンではなかったのだが、いよいよ自分と同じ歳のアイドル(女優寄りではあったが)が出てきたんだなあなんて思ったものである。どこか優等生的かつ普通っぽいキャラでありながら、垢抜けたオーラを確かに持っていて、実際に実力もある感じ。なんとなく通好みのするタイプだったかもしれない。
この人はどちらかというとやはり女優業としてガンガン売れっ子で出ていくタイプなのかと思っていたのだが、そうはならなかった。もしかすると役に恵まれていなかったのかもしれないし、あるいは主役としては、どこか弱かったのかもしれない。代表作とかハマリ役とかも特に無いまま、いつのまにか歳相応の大人になっていて、急に老けたりとかするわけでもなく、たまに実力派的な役で映画とか出てるのを見て「あ、富田靖子」と自然に受け入れられる。そんな人だったと思う。
年代的には、いわゆるアラフォー(この言葉、嫌い)ど真ん中であって、となるとおニャン子でバンドブームでバブルで、とまあいろいろな時代をやり過ごしてきた年代なはずなのだが、なんとなくどの時代にもしっくり来る居場所がない女優さんだったのかもしれないと思う。その実はどこにもいない普通の人、という感じだったと思う。
しかし結婚はともかくとして、子供が生まれてその後1年間も
バレなかった
ということは、つまりは誰からも気にされていない状態だったわけで、それはなんかショックというか変に感慨深い。本人的には幸せそうだし、まったく大きなお世話ではあるのだが。
で私は思ったのだけど、この人はたぶん、もう少しすると最近の宮崎美子みたく母親役として引っ張りだこになるね。間違いない。この先、そうやって同世代としてのリアルをこの人と共有していくんだなあと思う。

