0461 GSワンダーランド | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

0461 GSワンダーランド

GSワンダーランド・オリジナル・サウンド・トラック/サントラ

いわゆるバンドで青春モノなのだが、60年代末期に日本を席巻した不思議なムーブメントを描いたおとぎ話にもなっていて、このタイトルは上手いなあと。


この手の題材は軽薄かつ無駄に面白おかしく描かれてしまうと私は思いっきり醒めるのだが、この映画はきちんと細部をおさえつつ、きっちりとGSに対してリスペクタブルな姿勢をもってこだわりが垣間見えるところが素晴らしかった。エフェクターを踏む足元のアップ、ファズがブワ~とかかる瞬間とかなかなかカッコよく描かれていて、ものすごくわかってる感じが伝わってくる。


とにかく栗山千明が素晴らしくて痺れた。「まだなんだよ、声変わり」とかいって男の子に成りすましてる場面とか、見てるだけでドキドキしてくる。勢いでサントラまで買ってしまったのだが、「ダイヤモンド・ナイト」が未収なのは凹んだ。この人、ボーカリストとしても十分やっていけるんじゃないのかという存在感である。絶賛。


ライバルバンド役の宮崎あおいの旦那も胡散臭くて最高だった。これがもうほんとに憎たらしい役なのだが、演奏シーンは何気にカッコ良かったりするのもリアルで良い。「大の大人が真剣に考えれば考えるほどこんな事になっちゃうんだよなあ」なんて愚痴をこぼしてる杉本哲太も人間味があって良かった。


ザ・タイツメンの「海岸線のホテル 」は橋本淳作詞、筒美京平作曲の書き下ろし佳曲。アレンジは「男の子女の子」というよりもエジソン・ライトハウス「恋のほのお」か?


「で、俺たちが目指してたものって、何?」と問いながら絶句してしまう場面が切なくて良かった。解散コンサートの件りはもうちょっとリアリティが欲しかった気もするけど、まあいいか。もう一回位は観たい映画である。