0457 Go-Betweens最高という気持ち | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

0457 Go-Betweens最高という気持ち

BBCセッションズ/ベル・アンド・セバスチャン

昔は大好きだったのだが、もはや新作が出たとしても買うかどうか今では怪しくなっているベル・アンド・セバスチャンである。でもBBCセッション集となれば、それはちょっと聴いてみたい。国内盤は限定5000枚とのこと。へんてこな邦題のついた曲目がズラリと並び、どの曲がそれの事なのかまったくピンと来ないんだけど、まあいいやと思いながら迷わず購入する。


宇野維正氏によるライナーでは、01年の11月に初めて来日し「想像以上にタフな」姿を見せた時がベルセバ第1期の終わりとしている。なかなか興味深い捉え方であると思う。でもその考え方を突き進めるならば、96年秋のシングル「3,6,9, Seconds of Light」までが第1期だったんじゃないかなと私は思ったりもする。


そこまでのベルセバは殆どメディアに露出することがなく、一切が謎につつまれたバンドだった。その実態はスチュワート・マードックがその殆どをコントロールしていたと思われるのだが、アルバム「If You're A Feeling Sinister」で知ることになった当時のベルセバは、96年になって3枚のシングルをリリースして、そのどれもがめちゃめちゃわくわくする内容なのだった。その音にはちょっとの隙も見えず、雄弁に感じられたものだった。とりわけ「Lazy Line Painter Jane」を初めて聴いた時の心のざわめきは忘れない。完璧だった。「Lazy Line Painter Jane」は試作段階のヴァージョンとしてこの盤でも聴くことが出来るのだが、アレンジは殆どそのままにもかかわらず、あのシングルにはやはり何らかのマジックが宿っていたことを再認識するのだ。


「The Boy With The Arab Strap」以降のベルセバは、他のメンバーが作曲しリードを取る曲が増え、作風も拡がっていった。インタビュー記事ではアルバムのコンセプト等が冗談交じりに語られ、なんとなくバンドの全体像がぶれてきてるような気がしたものであった。それでもシングルはアルバム未収の曲であり、それなりの期待には応える内容ではあったが、その正体が明らかになるにしたがって、元々からそんなものはなかったかもしれない魔法が徐々に解けていくような気分を感じたものだった。



ボーナス・ディスクは01年のベルファストでのライブ。いきなりビートルズのカバーで始まり、ベルベット・アンダーグラウンドやシン・リジーのカバーなんかも聴ける。赤坂ブリッツで観たあの感じに近いライブ。まあ何が悪いというわけではないんだけど。


でもBBCセッションの方に入ってる、同じく01年の「Shoot The Sexual Athlete」なんて曲を聴いてしまうと、やっぱりこのバンドは憎めない。何?と思って対訳を読んで私は泣いた。