0451 9 P.M. Jullandar Shere in Shibuya
中古レコ屋に行くとコーナーショップのCDが不本意に安いので「へえ」と思ってしまう。そうか、もはや一発屋というポジションに属してしまっているアーチストなのかもしれない。でもコーナーショップは今聴いてもカッコいいんだけどな。ていうか私は渋谷のクアトロで観たあのライブが忘れられないのだ。
そのライブは途中までは、まあ普通だった。ところどころ打ち込みやDATの音が被ってくるような、いわばレコードの再現、みたいな演奏だった。どちらかというとそういうのはあまり好きなライブではない。しかし最後に演奏された「6 A.M. Jullandar Shere」がやたら強烈だったのだ。
ん、なんか長いぞ?どれくらいやってんのこれ?と気がついて時計を見た時点でそうとう経っていたと思うが、その時間から数えてその後も延々と20分くらい、ずーとその曲を演奏してたのである。とはいっても時間の感覚は完全に麻痺していて、どんどんその「長さ」が感じられなくなってくる。後から聴いた話では、結局40分近く演奏されていたらしい。ちなみにこの曲はコードが2つしかないような、わりと淡々とした曲なのだけど、なんかお祈りみたいなフレーズがあって、それが延々と繰り返されるものだから頭の中が本当にグルングルンになってくるのである。
もちろんその異常な「長さ」は周りのお客さんも気がついていて、客席一体が次第にざわざわし始めるのだ。ハイな感覚というのは超個人的なものであると私は思うのだが、観客全員が完全に同じ質の「ハイ」を共有してるという確かな手ごたえがあって、あるいはそれは、なんていうか音楽的テロ行為みたいな感じでもあって、それはそれは不思議な体験だったのである。
どうでもいいけどこのPV
は、ipodのCMに先駆けること10年は早かったんじゃないだろうか。安くCDが売っていたならば、ぜひ買ってみて聴いてみるといいと思います。
