0445 雑感 | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。

0445 雑感

パコと魔法の絵本 PHOTO STORY BOOK (ぴあMOOK)


昨日は吉祥寺の曼陀羅でLou's Pale Horseのライブがあった。ライブハウス側のブッキングにお呼ばれする形で、こういうのって思えば久しぶりなのであった。昔はそういえばよくそういう感じでライブをやっていた。


こういう時、Lou's Pale Horseはいわゆる「女性ボーカル」みたいなカテゴリーに当てはめられやすいみたいで、対バンの人たちはやはり女性ボーカルで、皆さん歌が上手くてお洒落でかわいい感じの人たちであることが多い。昨日がまさにそんなふうであった。


客席はそれぞれのバンドの、いかにも友達っぽい感じの人で埋められるのだが、中には誰を目当てに観に来てるのかわからないような雰囲気の普通のおっさんが時々見受けられるのも、この手のライブでの特徴である。友達っぽい感じのお客さんは、なんとなく若くてやはり同じようにかわいくてお洒落な感じの人が多い。で、目当てのバンドが終わるとさっさと帰ってしまう。一方、誰を目当に観に来られてるのか今ひとつわかりにくい感じの普通っぽいおっさんは、何杯かお酒をお替りしながらわりと最後まで観ているのである。強いて言うならば、どちらかというとありがたいのはそっちのお客様である。でも、そんな感じのお方は果たしてほんとに音楽が好きでそこにいるのだろうか?なんて時々思ってしまうのも確かである。


対バンの人たちのステージングはなんていうか常にスマートに見えてしまう。演奏も、思わず謝ってしまいたくなるくらい上手い人が多い。でもなんていうか、綺麗だけど型からはみ出すことがあまり無い。悪く言ってしまうと、そつがないのだ。そんなふうに思ってしまうことがなんだか多い。こういう物言いは自粛するべきとは思うのだが、やはりなんとなく何かが決定的に物足りない感じを受けてしまうことが多い。


でそんな時、私は「じゃあさー、何が足りないっていうのよ?」と自問してしまうのである。じゃあさ、オレにはそれがあるっていうのか?なんて考えながらながら私はちょっとの間、退屈してしまっているわけである。ほんと、何かって何だろうね。それは「意外性」とか「破綻」とか「理力」とか「要するにロックであること」とか、もしくは「同時代性」とか「シンパシー」であるとか「親しみやすさ」っていうのか?とか、あるいは単純に「共感性」であるとか、いやそんなんじゃねえとか。


そんな事を考えながら私はしれっと人知れず間違いながら気合を入れて演奏するのである。で終わって客席でビールを飲んだりするのだが、誰のことを観に来ているのかがわからない、その謎なお客さんのうちの一人の人が私のところへつかつかとやって来たのである。「あの、さっきのベース、すごい良かったです。それを言いに来ました」なんて言って、元のテーブルに戻って行ったのである。


ええと、実はそれだけの話です。なんとなくこういう話は忘れるともったいないと思ったので書いてみたぞ。