0433 Track Goes By
夜が明けると彼女のチケットが待っている
もやがかかった紫の朝日は実に素晴らしく見える
道は最近引かれたばかりで殆ど使われていないから
極めて滑らかだ
1日のこんな時間のカントリーミュージックは
未来をはるか彼方みたいに思わせてくれる
取引はのろのろしていたけれど
タクシーの運転手は
彼女が知らないことまで心得ていた
そうして彼女は言った
こんな会話終わってるわ
誰も人生が過ぎていくのをただ見ていたくはないのよ
船積み波止場ではトラックが待っている
中東に忙しい1日がまたやって来る
ホテルの部屋で彼女は髪を整える
そうして彼女は言った
こんな会話終わってるわ
誰も人生が過ぎていくのをただ見ていたくはないのよ
ひどく気分を害して煙草を引っぱり出しながら
誰も人生が過ぎていくのをただ見ていたくはないのよ
(Track Goes By/Sean O'Hagan/訳:沼崎敦子)
