0409 BGM講座
それではさっそく授業に入りますが、今日のテーマは「音楽が映像にもたらす表現について」。ではまずこの動画 (youtube)を見てみましょう。
これは映画「ロスト・イン・トラスレーション」からのものですが、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「サムタイムズ」をバックにダイジェスト映像をかぶせたものになっています。内容は異国人の視点によるありがちな東京の1シーン、といった風情ではありますが、選曲が「サムタイムズ」であることから、確固としたサカムスタンスが表現されているといえます。それがどういうものなのかは見る人が感覚的に受け止めるところですが、この映像が東京に対する何らかの疎外感をディフェンシヴな立ち位置から語られているものであることがわかります。
では次にこちらの動画 (youtube)を見てみましょう。こちらは音楽をサイケデリック・ファーズ「幻を追いかけて」をバックにした同映画の映像をかぶせています。この曲は実際サントラ盤に収録はされておりませんが、だいぶイメージが変わってくる事に気がつくと思います。ソフィア・コッポラ色がぐんと薄まり、これではまるでジョン・ヒューズが監督と言われても私は信じてしまうかも知れません。あたかも「早くしないと明日はプロムよキャサリン」なんて字幕が見えてくるようです。
というようにそれがアリかナシかではなく、音楽が映像をいかにわかりやすく支配するものなのかということがわかることと思います。それでは今日の授業はこれまで。来週の授業は「キャサリンって誰やねん」です。予習しとけよ。
