0384 時効(2) | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。
- 自転車泥棒
- (つづき)
- 私は後ろを振り返ることなく、立ち漕ぎ・猛スピードで自転車を転がした。自転車ってすげえ!便利!と私はその時に自転車を心底リスペクトした。今までの私は何だったんだと思うくらいあっという間に私は荻窪を過ぎた。だが環八交差点を渡ったその時である。警官の格好をしたおじさん、要するに警察の人が私の前に立ちはだかった。
- まずい。これは非常にまずいなと私は思った。脳内のBGMが「無情の世界」に切り替わった。
- ああ、これで完全に前科である。困った。こんな事になるなら最初から交番に行っておくんだったと皮肉にも私は後悔した。
- しかしである。この自転車は防犯登録がされていなかったのである。私はこの時、真剣に神の存在を信じたものであった。
- おかげで時間はとられてしまったものの、なんということか実行犯直後の私が超絶的幸運によって警察から華麗にスルーである。脳内のBGMは「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」の長いヴァージョンに切り替わりながらスイスイと関町を通過。田無まであともうちょっとであった。
- するとまた警察の人に止められた。今日で2度目だ。でも私は完全に開き直っている。「さっきも止められちゃったばっかりなんですよ」なんて言いながら余裕でここもスルーある。そうですか気をつけてね、までお巡りさんに言われてしまっている私である。世の中は実に不条理にできていると思った15歳の私である。
- そんなこんなで無事、家にたどり着くことが出来た。既に日は暮れていた。ずいぶんと長い旅であった。
- その自転車はいつか返しに行こうと思っていながら、しばらく家の近くにとめていた。でもその一週間後くらいにはそこから消えていた。
- さて、この話で私が言いたかったことは
・防犯登録してない自転車は盗まれても足がつかないので注意。
- ・悪いことはできないぜ。
・80年代のストーンズはめちゃめちゃフィジカルだった。
- ということである。

