0257 台湾の細木数子
台湾の話・パート13
台湾と言えば占いである。占いといえば私の身近にも信頼できる中国算命占星学の師範の方がおられるわけで、わざわざこんなところまで来て占ってもらう必要は無いのだが、なんとなく話のネタとして面白そうだったので、このガイドブックに載っていたとある女性占い師を訪ねてみた。なんだか今回のオレは台湾超満喫だ。でもこの占い師の名前は一応伏せておこう。
部屋に入ってみると、いきなり「何でここを知りました?」と日本語で聞いてくる。
え、ガイドブックに載ってたんですけど。
「どれ?見せて」
私はこのガイドブックを取り出して、この人が載ってるページを見せてあげる。
「あー、これ古いね。私引っ越した。今ここね。これ前のところ」
知るかそんなこと。なんだこいつは。ちょっとこれは失敗だったかもだ。
「1000元で全部診るよ。それでいい?」
ここまでのやりとりだけで私はなんとなく警戒してしまった。ガイドブックによるとこの人は恋愛占いで評判なのだそうだが、今の自分としては実際問題、惚れた腫れたはどうでも良いのである。
仕事運だけで診てください、と言って500元を支払う。生年月日と自分の名前、今住んでる場所はJapanとだけ記入する。
「38歳?ははは」
何だ?何がおかしいのだろうか。いや今、このオレは客観的に見るとなかなか面白いかもしれないが(笑)、だからといってオマエが笑うところでは無いだろう。
「えーとねー・・・・・・・・・、
仕事、
今、
ダメー。
全然、ダメー。
7の付く数字、
アナタ、ダメー。
今、2007年、7月。
すごく、アナタ、今、良くない。
でも今の仕事、
やめない。
やめなくて、いい。
42歳から良くなる。
42歳から、45歳まで
すごく良い。
それまで、我慢。
やめちゃ、ダメー」
占いは5分もしないうちに終わった。なんなんだこれは。
7が自分にとって悪い数字だったとは初めて聞いた。ほんとなのか。
なんだかいい加減なこと言ってるんじゃないかこの人は、と思った。
私は占いを信じる信じないというよりかはむしろ、ここはなんとなくと言うしかないのだが、勘みたいなもので信用すべき占い師というのは確かにいると思う。そういう意味でこの人は誠にファッキングであった。なんとなくこの占い師の言った事は、直後に聞き流してしまいたかったのだけど、しかし今になってひとつひとつ反芻していると、まあそういうことがあるかもしれないな程度にとどめておくことにしよう。とだんだん思ってきた。
実はこの時、私は相当に腹が立ったので、この後またどこか別の占い師に見てもらおうかという気になっていたのだけど、ここは冷静になって止めた。ギャンブルじゃないのである。
