0168 富士そば is dead | 松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。
- The Language of Life/Everything But the Girl
- コロッケそばというのはそもそもが邪道なメニューである。ちゃんとしたそば屋さんにコロッケそばは存在しないけど、立ち食いそば屋においてコロッケそばはデフォルトなメニューである。私はちゃんとしたそば屋では蒸篭を積極的に注文するのだが、立ち食いそば屋でもりそばは食べない。ロンドンに行けばフィッシュアンドチップスを食べるように、立ち食いそばに行ったからにはコロッケそばを食べるわけだ。
- オレ的コロッケそばのセオリーとは、まずコロッケをはしで縦横4つにちぎる→つゆにジューとつける。崩さない→程よくつゆを含んだコロッケが和風コーンポタージュっぽい食感になる→ウマー、というものである。富士そばのコロッケがまさにこれであった。変に揚げたてだったり、挽肉が入っていたり、男爵いもを使ってるコロッケだったりするとこうはならない。つまりコロッケそばとは、ダメなそばとダメなコロッケの融合がもたらすミラクルなのである。ダメなやつが束になって力をあわせれば奇跡が起こるという教訓があるのだ。どっちかがちゃんとしていたりすると、ダメさだけが露呈するのである。
- しかしだ。コロッケそばに通じている方々は既にお気づきの事とは思うのだが、富士そばのコロッケが3月から微妙に変わったみたいなのだ。なんだかジャガイモの食感が意図的にダイレクトになっている。つまりNotポタージュなコロッケに代わってしまったのだ。コロッケ的にはグレードアップと言える状況ではあるが、コロッケそば的には後退と言わざるを得ない。例えていうならば、エブリシング・バット・ザ・ガールのアルバムをトミー・リピューマにプロデュースさせたら、なんだか腐れAORみたいな音楽になっちゃった、みたいな話に似ている。わかってないんだなあ。全然わかってないよ富士そばは。真に無念な事態である。

