風情ある「下総松崎」駅 | まつ子の気まぐれ旅日記

まつ子の気まぐれ旅日記

家にはじっとして居られず、時間があれば旅に出ています
こんな私ですが宜しくお願い致します

*以前はグリーとyahooのサイトにて簡易ブログを記しておりました。
許容量オーバーとブログサイト閉鎖の為、こちらでお世話になります。

JR成田線「下総松崎」駅

皆様は、この駅名を読めますでしょうか?

 

正解は…

しもうさまんざき

松崎を「まんざき」と読むなんて知らなきゃ読めませんよね?

 

利根川下流域には「松崎(まつざき)」という地名は幾つかあり、川や海沿いで斜面が突き出した地形を差すそうです(諸説あり)

かつては「香取浦」とも呼ばれ、成田周辺から霞ケ浦まで大きな湖(海?)であった地域。地名って歴史を語りますよね?

※地図上で「印旛」と記された脇の♡型の陸地。突き出した左が松崎地域。右が現在の成田市街なのですかね?

しかし、何故に成田だけ「まんざき」と訛るのかは不明らしいです。


その、下総松崎駅。

以前から計画はあった様ですが、今夏より駅舎の建替えが始まるそうで、

風情ある木造駅舎の取り壊しが決定したと発表されました。

 

取り壊し工事の準備が始まる前に下総松崎駅に訪問。

駅舎の建築年は不明とのことですが、駅自体は1901(明治34)年の開業と歴史のある駅です。

 

自動改札の設置は無く、今春までは駅員さんが改札に立っていましたが、現在は無人駅に。

近隣に高校はあるものの、住宅は少なく 1日の乗車人員は500人程度とのこと。

平成初期と比べると乗車人員は半減。駅の無人化も仕方のないことなのかもしれませんね?

 

駅舎の反対側は、初夏には緑の絨毯が広がります。

国際都市・成田駅からは隣の駅とは思えない光景です。

単線の成田線。上下線の行き違いは、この駅で行われることも多く、

特に夜間の停車時間には駅の灯りを目がけて昆虫たちが集まり、人様の他に虫様も乗車をしてしまうことも…

 

そんな虫様たちも、上野や品川の都心まで運ばれてしまい、無視できない課題になっているとか…

それはそうと「安食」「我孫子」「水戸」。地名って知らなきゃ読めないですよね?

「あじき」「あびこ」「みと」。水戸も黄門様が居なければ読めない地名かも??

 

鉄道架線を支える電柱。1972(昭和47)年製。

この路線が電化されたのが翌年ですので、成田線の近代化の歴史を語っているかの様です。

 

瓦屋根の駅舎と改札口。

列車から降りると「ただいま」と言いたくなる佇まいです。

 

木のあたたかみを感じられる柱と国鉄時代からの駅看板。

この昭和な光景も眺められるのも、あと僅かです。

 

先にも記しましたが、今春から無人化された下総松崎駅。

改札口には駅員さんの姿は無く、ICカードの改札機器が駅員さんの代わりに立ちます。

 

駅舎前の水道蛇口。

タイル造りというのも時代を感じさせられます。

今では自販機やコンビニも充実をし、水も買う時代になりましたが この水道は現役の様です。

夏場の部活帰りの水道水ってご馳走でしたよね?

そう思える人って昭和世代なのかな??

 

これらの古き良き光景を感じられるのも、あと2か月を切りました。

「下総松崎」駅。なかなか利用をする機会の無い駅のひとつでしょうが

千葉・北総地域に在住であれば、「房総のむら」や「風土記の丘」などへ遠足で訪れた時に

一度は降りたという記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

初夏の今は駅裏の水田からの蛙の大合唱がBGMとして聞こえてくることでしょう。

長閑な小さな駅ではありますが、機会があれば途中下車されてみてはいかがでしょうか?

今回は昭和ムードを色濃く残す下総松崎駅の紹介記を閲覧をいただきありがとうございました。