師走に足利方面へ友人と旅をした際に「2月に新幹線に乗れる安いきっぷが発売されるらしいぞ!?」と話題が出て
平日にお互いの時間が合えば何処かに行こうと二つ返事で約束をし、件の安いきっぷ「キュンパス」も発売を開始し2月末となりました。
今回はオッサン2人旅。
友人は大宮駅から乗車をするということなので、大宮までの20分間は富士山を車窓に1人旅です。
大宮駅から友人も合流。
意思疎通というか、お互いに差し入れのアルコール類を買い込んでいたので、朝からテーブルは居酒屋状態。
旅先で千鳥足にならない程度に朝から嗜みたいと思います。
3時間半ほどで新青森駅に到着。
在来線に乗り継ぐと津軽富士(岩木山)が車窓に広がります。
つい先程は本家の富士山を眺めていたことを考えると新幹線の速達性を感じられます。
津軽地方の中核都市。五所川原に到着。
近隣の金木出身の太宰治さんも少年期に映画鑑賞などの娯楽で訪れ、小説においては「浅草といつたやうなところ」と記されており
当時から賑わいのある街であったことを想像できます。
早速「立佞武多の館」を見学。
青森市内の「ねぶた」は誰もが知る夏祭りのひとつでありますが、
ここ五所川原でも「立佞武多(たちねぷた)」として夏の夜を飾ります。
青森ねぶたの山車灯篭は「人形型」と言われる横に立体感がある作品ですが
五所川原ねぷたは、その名の通り「立つ」かの様に高さ20mはあるという迫力ある作品となっています。
しばらくは、電線などの普及もあり山車灯篭も縮小化されたらしいですが、近年は電線の地中化も施工され
かつての隆盛を極める光景が復活。「ヤッテマレ」という掛け声と共に街中を練り歩くそうです。
ランチは昭和初期創業の老舗豆腐店の食堂「福士豆腐食堂」さんへ。
駅前から15分程歩いた住宅街の食堂ですが、ランチタイムのみの営業。
行列のできる名店の様です。
メニューは麻婆豆腐の「麺(汁:有・無)」か「丼飯」が基本。
他に辛みが苦手用に津軽名物の「いかメンチ」の定食がある様です。
「麻婆おぼろ豆腐丼」をチョイス。辛さの調整は出来るらしいですがノーマルで。
優しい出汁の効いたとろみ餡に、奥深い旨味を感じる自家製豆腐。
その後にノーマルではありますが、程よい唐辛子のパンチが広がる美味しさ。
旅先では郷土料理を味わうのも良いのでしょうが、地元の方が集う町中華も最高なんですよね?
来冬もキュンパスが発売されれば、再び味わいに訪れたい老舗豆腐店の逸品でした。ごちそうさまでした。
午後からは金木町にある、太宰治さんの生家「斜陽館」を見学。
何度か訪れた事のある場所ではありますが、津島(太宰)家が名家であったことを感じさせられます。
以前の旅日記で紹介をさせていただいておりますので、細かい内容は割愛させていただきますが、
太宰少年が過ごして居た囲炉裏も当時の姿が残り、その光景が思い浮かぶかの様です。
若くして亡くなられた太宰治さん。明治生まれの成人男性としては高身長であったのではないか?と感じさせられますね。
まつ子が行く「ほぼタダ乗りツアーズ・津軽路編(第2日目)」 | まつ子の気まぐれ旅日記 (ameblo.jp)
太宰少年の気持ちになり金木町内を散策をしていたら、1駅歩いてしまいました。
お隣、芦野公園駅からは津軽鉄道と五能線を乗り継ぎ弘前方面へと向かいます。
津軽鉄道の冬の風物詩と言えば「ストーブ列車」。
車両2か所の座席を取り除き、石炭ストーブが2台設置されます。
車掌さんが車内を巡回をし乗車券を発券。
昔ながらの「補充券」といわれるきっぷに日付や駅名にパンチ穴をあけて乗車券の完成です。
そして、巡回が終わったと思えばストーブに石炭を補充。一気に車内が懐かしい温もりが広がります。
太宰少年も体感をしていたと思われる昭和の雰囲気を色濃く残す津軽鉄道です。
弘前駅前に到着。
夜の街に出掛ける前に定宿にコインを投与。身軽になって街ブラ開始です。
春には桜並木と花筏で名高い弘前城のお濠。
冬場はこれから花開くであろう桜の木々がライトアップされ、お濠の水鏡という幻想的な光景を描いています。
気温は寒いですが、今でしか見れない価値のある光景。思わず「おぉ~」と声を出してしまいそうです。
弘前の市街地。
城下町にしては道路も広く、モダンレトロなビルが多い事に気付かされます。
諸説ある様ですが、明治中期に市内で大火があり、以降は「燃えない建物を」と火災に強い街づくりが強化され
現代に続く街の構成になったと言われています。
市内には幾つか教会もあり、信仰の自由や津軽地方の中心都市であり人口も多かったと感じさせられます。
教会や先に紹介のモダンな建造物は夜間はライトアップされている棟も多く、夜は魅力的な街散策を楽しめるのでしょう。
定宿近くの居酒屋さんに陣をとり乾杯。
今日一日の旅の反省会と、明日の旅のプランを話し合います。
大間の鮪では無い様ですが、青森周辺の水揚げの鮪をいただきます。
「大間ブランド」は名高いですが、同じ津軽海峡を泳いでいた鮪。
手ごろな価格で絶品です!!
締めは胡麻鯖と貝焼き味噌をアテに地酒を一合。
居酒屋では日本酒を嗜む事の少ない私ですが、青森では日本酒は外せない私です。
酒蔵も多く、やや辛口な呑み口の地酒でもあり、つい居酒屋に長居をしてしまいます。
旅の初日。津軽地方の旅日記はここまで。
翌日の様子は下記リンクより併せて閲覧をいただければ幸いです。
キュンなオッサン2人旅☆青森編(復路) | まつ子の気まぐれ旅日記 (ameblo.jp)
いよいよ3月。桜の開花予想も話題となる頃ですが、皆が健康で平和にお花見が出来る春となります様に☆
今回も旅日記の閲覧をいただきありがとうございました。