まつ子の散歩道「真夏の茶釜」編 | まつ子の気まぐれ旅日記

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家にはじっとして居られず、時間があれば旅に出ています
こんな私ですが宜しくお願い致します

*以前はグリーとyahooのサイトにて簡易ブログを記しておりました。
許容量オーバーとブログサイト閉鎖の為、こちらでお世話になります。

学生たちの夏休み期間に入り、夏本番かと思えば梅雨の戻りかの様な落ち着かない天候が続く…

「青春18きっぷ」の使用期間にもなったので、JR線乗りまくりの乗りテツ旅に出ようかと思案。

久々に丸一日予定もなく、快晴の天気予報。なので日帰り旅行に出掛けることにしました。

 

〇7月25日

「青春18きっぷで乗りまくり」と熱く語ってはいましたが、コロナ対策で朝ラッシュは避けたく、出発が遅くなりましたので、18きっぷは使わずに東武鉄道方面へ向かうことに。

別方面の行き先の電車ではありますが、廃車が進み最後の1編成となった、直通先の東急電鉄8500系の車両が来たので途中の駅まで乗車することに。

東急田園都市線といえばこの車両。東横線にも何編成か走っていて、利用をしていた当時の菊名駅のホームは短く、渋谷側の何両かのドアが開かなかった事が懐かしいです。

私の年齢とほぼ同世代の車両。昭和末期の独特なモーター音を響かせながら走ります。

 

東武伊勢崎線へと乗り継ぎ「茂林寺前」駅で下車。

群馬県ではありますが、駅前では信楽焼の狸たちがお出迎え。

 

沿道を進むと「たぬき横断中」の注意喚起の看板。

そう。ここは館林市内。夏の最高気温ではトップ3常連の観測地点として知られます。

沿道に植わる植物も違うような気がします。

 

茂林寺前駅で下車をして、狸の看板を見掛けたとしたら此方でしょう。

分福茶釜の民話で知られる「茂林寺」様です。

応仁2(1468)年に建立された総門をくぐり、御本堂にてご挨拶と参拝。

 

むかしむかし、和尚様が趣味で集めていた茶釜で湯を沸かそうとすると、茶釜がいきなり暴れ出す。

和尚様は「茶釜が化けた」と、不気味な茶釜を古道具屋に売ることに。

茶釜を買い取った古道具屋では「茶釜に化けた狸である」と自ら素性を店主に打ち明ける。

古道具屋に置いてもらえる様になった狸は、大道芸を披露し評判となり住民たちも笑顔となる。古道具屋も富を得ることに。

その後、古道具屋の店主は「大儲けさせてもらったのも、和尚様より茶釜を譲っていただいたおかげ」と

茶釜と儲けたお金の半分を納に行く。

皆が笑顔で幸せを分かち合える「分福茶釜」として今も語り継がれています。

ぶんぶくちゃがま | おはなしのくに | NHK for School

 

 

茶釜が熱さで暴れ出す前に、私が暑さで暴れ出しそうなので、

茂林寺様近くで昼食休憩とすることに…

 

茂林寺様の脇向かいにある、うどん店「もり陣」さんに入店。

北関東周辺では麦畑が広がり、この館林は日清製粉さんの創業地でもあり「うどんの街」としても知られます。

今回は、まゆ玉の粉を練り込んだという「まゆ玉うどん」の肉汁セット(1100円)をいただきます。

細めのコシある喉ごしの良いうどん。絹糸の様に光り輝くうどんをツルリといただきました。

夏の涼と美味しさ満足。ごちそうさまでした。

 

食後は館林市役所へ。

この地に住民票の移動手続きに来たわけではない。

 

「城町アンブレラスカイ」を見に来たかったからです。

市役所前の歩道、約60mに550本の傘の花が開きます。

「館林の暑い夏に、この景色を見て笑顔になってもらえたら」という有志の方々で企画をはじめ今年で4回目。

SNS映えすると話題になり、館林の夏の風物詩のひとつにも定着しつつあるそうです。

 

歩道に建つ「ああ青春」という作品の銅像…

傘を持ってくるの忘れたのかな??

 

復路は東武特急「りょうもう」号で…

浅草や北千住まで約1時間。

夏の夕立が降る前に傘いらずで帰路につけそうです。

 

自宅近くのスーパーでアイスでも買おうと立ち寄る。

赤城山の爽やかな稜線を思い浮かんだので、赤城乳業さんの「ガツン、と みかん」を購入をしました。

この日も館林市では35.8度を記録(確かに屋外に居てしんどかった)

今回の旅では、冷たいうどんで涼を癒され、青空に開く「アンブレラスカイ」で暑さを忘れられる、福を分けてもらえた気がします。

 

今夏はコロナの他にサル痘のウイルス感染の懸念や、未だに解決しない世界情勢と課題は多くなりそうです。

分福茶釜ではありませんが、世界中で福を分け合いられる社会であります様に。

 

今月も旅日記の閲覧をいただきありがとうございました。

夏バテせずに8月も元気に過ごしましょう☆

 

めでたしめでたし。