南海トラフ地震の根拠であるプレート説は大間違い!熱移送説で地震予知を考え直せ…藤和彦氏との対談 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 いま国の内外で大事件が相次いでいますが、今年のお盆休みのときの国内の大事件といえば、岸田総理の不出馬表明と、宮崎の日向灘での地震後に発出された一週間に及ぶ「南海トラフ大地震注意」の報でしょう。ただ、その根拠とされる地震発生原因としてのプレート移動説は、学界の定説として日本国民のほぼ全員が信じているにも関わらず、科学的根拠はないそうです。

 この衝撃的な事実について、本番組では、地震学の専門家との共著で「南海トラフM9地震は起きない」を著された藤和彦さんに、そのエッセンスを語っていただきました。早速、松田政策研究所チャンネルでは注目番組になっています。

正しい学説は、地球の中心部の核から発出される6,000度の高熱が地殻付近で広がることで地震が起きる「熱移送説」だそうです。ですから、地震予知で注意すべきは、むしろ火山の動きや地下の熱の状況。

 この学説を無視する日本の地震学会は、あの「想定外」だった東日本大震災を踏まえ、次は想定外と言わせないために南海トラフという広大な地域を指定しただけであり、これは一種の責任逃れだったとのこと。おかげで今回は国民の間に過剰に不安が広がり、生活に混乱も生じました。

 ただ、新型コロナワ●についても、これだけ謬見が支配している現状にも鑑みれば、現在の「プレート移動説」が「天動説」の如きものだったと人々が気づくには、相当な時間がかかりそうです。

ことは人々の命に関わるもの。専門家の皆さまには正しい地震予知に向けて、虚心坦懐にエビデンスに即した研究や議論を進めていただきたいものです。

 

◆「南海トラフM9地震は起きない! ~プレート説は根拠なし、熱移送説で地震のメカニズムを解き明かす~」ゲスト:経済産業研究所主席研究員 藤和彦氏

 ↓↓↓

 

●南海トラフ大地震説の前提となっている「プレート説」は根拠がない

この説は、海底山脈からプレートが生まれ、それが水平移動して海溝に沈む、そのときに地震が起きるという説。これか間違いなのは、➀世界全体でプレートが何枚あるか分かっていない。➁フィリピン海プレートには海底山脈が見つかっていいない。発生場所がそもそもない。➂1960年代に言われていたプレートはそもそもない。

火星と金星は地球と同じだが、両惑星にはプレートがないことが分かっている。一種の「公理」だが、足元で不都合なデータが出ている。一種の「天動説」であり、わかりやすいから信じてしまう刷り込みがなされてきた。1970年に文部省の学習指導要領改訂からプレート説になり、その直後に「日本沈没」が流行った。

一種の「プレート真理教」で、100%の国民が信じている。日本の地震学者は机上の空論しかしていない。日本の地質を全く分かっていない。過去の地震についてコンピューターに入れてシミュレーションしているだけ。四川大地震など、プレートから2,000キロ以上離れている。あれほど「不都合な地震」はないが、メディアが質問しない。

はじめにプレートありきだ。ユーラシアのプレートは動くという前提。かつて、地球は上下運動であり、水平運動をしないという説が否定された。大陸移動説なども出た。しかし、プレートがなぜ動いているかを説明できない。マントルの対流だと言われたが、その摩擦熱ではプレートは動かないことがわかってしまった。

もう、イデオロギーに。説明しづらい事象が出てきた。「地上説」になるには数十年から百年かかる?プレート説を信じている学者は世界に溢れているが、これに依拠して地震予知しているのは日本だけ。だが、プレートは100%存在しない。

最近、地球内部の構造がわかってきた。地球表面はプレートが覆いつくしている?決して敷き詰められていないことも最近、分かった。東日本大震災の直前に「30年に一回」の地震、その数日後に数百倍の地震。茫然自失、想定外。二度と想定外と言わなくて済むよう、責任逃れのために「南海トラフ地震」。これは最近できた考え方で、元は東海地震、東南海地震。しかし、一度も起きたことがない。

 

熱移送説とは…地球の核から上昇してくる熱が地殻で広がることで地震に

では、地震発生のメカニズムは何か。「熱移送説」。地球の内部から出てくる熱が、豪州の東側と東アフリカに上がってくる。それがインドネシア、フィリピンを通って台湾、そして四川に行く流れと、マリアナから海溝、小笠原から関東と九州の2つのルートから日本に来て、その二つが東北沖で合流する。九州から西日本経由で太平洋側に。だから、世界でも最も地震が起きやすいのは東北。

米国の加州は、東アフリカから欧州経由で。北ヨーロッパなどは地下が冷たく、そういうところは地震が起きない。要は熱。マグマだまりでは火山が噴火。傷んでいる地域は、「はんだごて」が解けて、岩石が割れる。どこで火山や地震が起きやすいかわかる。地震の癖。

能登半島地震も日向灘も火山性の地震。能登は白山、日向灘は霧島火山帯。火山性地震。火山と地震は同じ原因で起きる。それを、これだけ広げて20府県に注意報とは…。

地球の中で起きていることがおぼろげながら分かってきた。そこからも、プレート説がおかしいとわかってきた。地質学者で本書の共著者である角田先生は、活断層は地震の原因ではないとしている。これは表層地震断層のことで、数十メーター掘ると断層は地下の圧力で無くなる。地震は数十キロの深さ。震源断層とこれとはつながりがない。

活断層は地震の結果であって、原因ではない。原発委員会は根本的に間違い。プレート説が入る前は、日本では、活断層は原因でないと言っていた。米国から入ったのがプレート説で、日本の地質学者は抵抗したが、受容してしまった。そして、地質学者は二流扱いされ、守旧派にされた。

能登の地震は、断層の間に水が入って崩れやすくなったからだとされているが、角田先生は、断層は圧力があって水など入ってこないとしている。

関東大震災から10年かけて、日本各地で火山が噴火。日本の地下が熱かった。火山活動がメルクマール。今は火山活動が低調。

プレート説の問題は、日本列島から1,000キロ離れた海溝など調べようがないこと。地表のゆがみとプレートの入り方の因果関係など証明できない。火山と地震の熱エネルギーを比べると、エネルギーは火山が4倍以上。逆に言うと、火山が活動しないと火山性地震が大きくなる。熱くなっているかどうかが重要。それは調べられる。熱がどうなっているか、一切調べないので、地震が起きるかどうか、分かりっこない。

 

地震の原因がわからず混迷を続けてきたプレート説学界…その弊害が今回の「注意」

南海トラフは利権の構図になっている。国土強靭化含めて、和歌山にはものすごくおカネが落ちている。この説を疑問視すると、予算が来なくなるから、ふざけるなと。

富士山は当分噴火しない、1703年の噴火のときに富士山の地下でマグマの糞詰まりが起きて、噴火しなくなっている。マグマが上に上がってこない。

首都直下はどこで起きるか。関東大震災は相模湾。南海トラフの北東の端。沼津から富士五湖、あの辺りが熱くなっている。伊豆大島が30年の周期で、その噴火が今起きていない。

心配なのは、阪神淡路のときのように高速道路が縦揺れで倒れたこと。あれは九州経由西日本の熱が起こした。横揺れは対策している。東日本でも東北新幹線が大丈夫だったのは、横揺れだったから。縦揺れ対策は日本はほとんどやっていない。新幹線も高速道路も。

そこで大きな地震で、この両者がやられたら、首都圏は大パニックに。物流がとまる。調査委員会では、伊豆地方はプレートと関係から、危ないとなっていないが、熱移送説では危ない。これが首都直下。いつ起きても。先日の神奈川県西部の少し西側を角田さんは心配。

「一週間気をつけろ」、全く根拠が分からない。阪神淡路の頃は全国に地震計が170カ所。いまは4,000位の箇所にある。しかし、気象庁が活用していない。震度を図るために置いたが、今の地震計を見れば、直下で起きていることがわかる。火山性、直下型地震の予兆がわかるのではないか。データをリアルで見ていない。太平洋沖の予兆などわからない。

もう70年から50年以上、プレート説で学位を取った人たち。彼らからすると、自分の半生は何だったのかとなる。利権の構図で胡坐をかいているという前に、どうして地震がおきるのかがわからない。そこで大風呂敷をやり、そのデメリットが大きくなり過ぎたのが今回の一週間。その社会的弊害は大だった。

 

熱移送説で地震予知は可能になるはず

熱移送説による地震予知は可能なはず。4,000カ所の地震計をAIで分析して癖をみつける。取りやすいところからデータを。海のかなたはモ二タ―しようがない。直下型地震に限れば、国内で把握できる。直下型の予兆を探るべき。課題は縦揺れ対策。

地震学者たちも犠牲者だ。物心ついたときから文部省がプレート説。これは冷戦の産物。1940~50年代に原子力潜水艦、核搭載、安全な航行のために海底を徹底的に調べた。50年代にマニュアルを作ったので、60年代から調査していない。軍事予算はけた違い。そこでとまっている。

当時、トンガで調査していたら、地震というのは東から西に斜め下に起きている…これがプレートの沈み込みだと思ってしまった。逆に、熱がその逆方向で上がってきている。おカネがこないから、その後、調査できず、50年代のデータでとまっている。

この問題は政治の世界でもやってほしい。このままだと、正しく恐れることができなくなる。もっと色んな形のアプローチをとるべき。今の地震学者の体たらくで、優秀な人材が地震学に来なくなった。科学的でないからだ。

地表のデータは地下で起きていることをトレース出来ない。取り繕いを重ねている。色々説を建てているが、実証されていない。日本だけプレート説。熱やマグマという真っ当な地震学が追い払われて、唯一残ったまともな学者が角田先生。もう少し、ワクワクする新学説を立てていいと言わないと、やる気が出ない世界。

自信喪失だろう。常に自分の想定外で地震が起きているからだ。政治もジャーナリズムもこの問題にもっと関心を向けてほしい。我々の命がかかっている。