小名木善行氏と対談…日本は天照大神の時代から反グローバリズムの国、食と信用で「日本派」の国づくり | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 日本の国会はGHQが去ったあと、経営者のいない課長会議になってしまった。その空白の経営陣のところにグローバリズム勢力が入り込んでしまった。そんな中央政界など簡単には変えられない。だから、地方から、草の根から…。

民主主義は多数決でというのは必ずしも正しくない。日本には元々、みんなで話し合って結論を出すという「結界民主主義」があった。これは談合民主主義でもある。米国の大手建設会社を儲けさせるために、安かろう悪かろうの競争入札が善で、談合=悪とされたが、とんでもないこと。

 国史啓蒙家の小名木善行氏、今回の生配信対談では、歴史的観点から日本らしい政治の在り方について語っていただきました。

 

 天照大神以来、日本は商売に携わる一部の金持ちではなく、農業を営む民を大事にする国柄を営んできた。買い叩いて儲けるグローバリズムとは真逆の立場が日本の国柄。 こうした日本の国柄を何よりも大切にし、民の営みである農業とかものづくりを大事にするのが本当の保守。参政党も「農政党」ではどうか。

では、どうしたら日本型民主主義をつくれるか?それは、日本という国に希望の未来があるということを共有していくこと。もうダメだ、ということでは選挙に行こうという気にならない。

…なるほど、批判や反対や煽りだけでは日本国民はついていきません。だから、日本を軸とした答を示す。 この対談のあと、私は街頭演説で、保守も革新も超えた「日本派」宣言をしました。日本人の日本人による日本人のための政治です。

では、何を軸に?小名木氏によると、ネーションとステートは異なる。前者は神武天皇以来の日本、そして後者の新しいステート(国づくり)は食料と通貨(すなわち信用)が基となる。

日本は世界でいちばん信頼がある。約束を守る、決まったことをきちんとやる。裏切らない、信用の極地がこれ。政治も約束守って信用されるように…。国民全体の幸せを考える最も長い文明を誇る日本が、これからの世界をリードすることになるという点では、私と意見は完全に一致しました。

 後半の会員向けでは、感染症が歴史を創ってきた話も語られています。元が明になり、明が清になったのも、ペストの大流行、当時もいずれも武漢発だったとか。今回の武漢発は一部のグローバリズム勢力による世界支配の強化と一体で…だから、それとは真逆で、生来、反グローバリズムである日本国民が立ち上がらねばなりません。

 その意味で、4・13池袋公園デモは画期的でした。歴史をみても、日本国民は決して従順な羊ではなく、「一揆」を起こしてきた民族。報道で国民に事実が広がれば、草の根から変わります。

 さすがは国史啓蒙家、今回も興味深いネタが満載の対談となりました。

 

◆「小名木善行さん登場!混迷する自民党と岸田政権、保守の団結は可能か?日本の歴史的観点から考える」松田政策研究所代表 松田学 × 国史啓蒙家 小名木善行氏

 ↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=_c5mNUEN8xo&t=24s

 

●政治は地方から変える、評論家たちは自分で選挙に出ろ

みんな中央の政治ばかり見ていて地方を見ていない。国を変えるのは大変。地方は変えやすい。中央の政治は社長のいない大企業。GHQの統治のために創った三権分立の組織。会社では三権とは課長会。経営権はGHQが牛耳っていた。その経営者がいなくなった。

権限の範囲内なら何でもできるが、横断的なものは調整能力を失う。縦割り行政の弊害なら国会で変えればいいのに、700人以上いるのに変えられていない。戦後ずっと。国会も課長会でしかない。もしかすると主任会議。

地方では首長は大統領。全市民の代表者なので、地方行政はリーダーシップが効く。大業の下請け工場的な面はあっても、少ない得票率で議員になれるし、議員は首長を狙うこともできる。

学校給食を市内の農産物から。世田谷区のように地方の良い食材を造っている町と首長同志で提携して買い取る。国政では、米国産のお米を日本にいない経営者から。その値段で、2.5万円で買えと言われている。満州国は各市町村単位で独立。この地方都市が合従連衡して満州国。地方から変えたほうが早い。

地方行政をしっかりさせよう。変わりもしない課長会の国政ばかり政治評論家は見て、いくら悪口を言っても日本が良くなることはない。中央で狼煙は上げても、実際に国を変えるのは地方。

もう一つは、評論家の方々は、そんな言いたいことがあるのなら自分で選挙に出ろ。熱い思いは選挙で。それをしないということは、無責任。泥をかぶって。そういう人たちこそか団結。問題点は色々あるが、大変だと言うだけでは離れてしまう。大切なのは扇のかなめ。それは日本人の誇り。そのためには日本の文化歴史伝統を学ぶ。最後は学んでいる人が勝つ。学んでない人が国政の中心に行くのが大問題。

 

●多数決とは異なる日本の民主主義…結界民主主義と談合

民主主義は多数決で運営されているが、これは多数決型民主主義。そこで最後にトクをするのは裏で牛耳っているお金持ち。多数決に敗れた側は発言権を失う。勝った側で内部分裂を繰り返して、その間で多数決を取っていくと、その都度、敗者が奴隷になり、最後は二人になり、分裂する。長期スパンで見ると、多数決やっている議員機は全員死ぬ。残るのは裏のスポンサー。お金持ちのお金持ちに夜お金持ちの為の政治になる。

米国は新興国。何が正しいかの基準がない。法律に照らして。法の下に平等。判決が確定するまでは推定無罪。どんなに卑怯な手口使っても、裁判で結論が出るまでは推定正常な政治活動。そこに文化はない。

日本人は人を騙すとか卑怯な手口自体が不正。正しいことの概念を持っている民族。我々の祖先が正しいことをやっていこうと続けてくださったおかげ。縄文時代の初めから続いている。世界で唯一、扇の要があった。

多数決とは違う意思決定とは…例えば、堤防工事やるかやらないかみんなで決めようと言うときに、絶対にやる、ぜったいにやらないというのは全体から見るとごく一部に過ぎない。何事も正規分布。ほとんどの人は賛成でも反対でもない真ん中の山の所にいる。堤防は必要だが、工事に駆り出されるのは面倒くさい、と。

そこでみんなに集まってもらい、両極端の人が意見を言う。その人たちにはその後、結界を張って出て行ってもらう。そしてみんなで話し合う。必要ならまた来てもらうからと。

元々日本では民衆は天皇の大御宝(おおみたから)。その人々が何を選択するかがいちばん大切だと日本ではされてきた。堤防工事が必要なら全員にわかるようにちゃんと説明しなければならない。みんなで耳を傾けるためには、話を聴いてもらえるよう、みんなに日ごろから誠実に。人格高潔。ただひたすらきれいというだけできはだめで、酸いも甘いもかみ分けて腹芸もできるこ人。人望がないとダメ。

みんなでやろうとなったら、反対できない。結界型民主主義。これは談合です。談合民主主義。談合という言葉は犯罪者扱いされるので「結界」というが、本来は談合。決して悪いことではない。米国の建設会社が注文を受けるために介入して談合は悪いこととなり、廃止にした。とんでもないこと。本来の談合ができる日本に戻るべき。

土木工事なら値段が安ければいい?安くても堤防工事が手抜きなら…。そもそもそこで金額競争と考えるのが大きな間違い。工事の品質競争でなければならない。利益は保証するからと、そのための仕組みが談合。最近は全部がカネ換算。コストカット。

どうしたら日本型民主主義をつくれるか?日本という国に希望の未来があるということを共有していくこと。もうダメだ、ということでは選挙に行こうという気にならない。

 

●天照大神以来の日本の伝統は農業や生産者を大事にすること…反グローバリズム

自民党はある意味で日本型ではあったが、産業重視型。大国主(おおくにぬし)の治世は物流中心、都市型中心だった。ウサギとワニの話では、ワニは船。ワニ船。ウサギは陸運を代表。ワニは海運を代表。いずれも商業。かつて大国主の時代は船で運んだ。流通と商業。生産者を叩いて、売値を叩くことで儲ける。生産者は叩かれっぱなし。

しかし、人口の95%は生産者。その犠牲の上に5%の人たちの大いなる国だった。これに対して天照大神がノー。全ての民衆が宝物、安全安心に暮らせるよう。一次生産者が中心の国の体制が大事だという教え。税もお米に。いざというときにおカネは食えないが、お米は食える。グローバリズム的な産業社会とは日本は違うよ、だった。

しかし、明治維新で否定、明治昭和初期の日本も戦後否定され、課長会しかないから、海外のグローバリズムに支配されてしまう。それに多くの国民が気づき始めている。だから選挙しても笛吹けども踊らずだ。ちゃんとしたものを食べるようにしようよと。肥料が来なくなったら自給率は4%。日本国民は餓死する。

農業とかものづくりを大事にするのが本当の保守。「農政党」ではどうか。地元のオーガニックの推進、地元産のオーガニック野菜を並べるようになったら、閑古鳥が鳴いていた駐車場がぎっしりに。農産物直売所にズラリと。味も全然違う。日本らしい国づくりが本当の保守。

米国ではネオコンや新保守主義が世界でドンパチ。どこが保守?保守を自称している方々の中にも戦争やりたい、儲けたいという人が多いのが実態。私たちが子供たちのために少しでも良い国を残すために何をするのかをみんなと一緒に学ぼうよ。国民の意識そのものから変えようよと、地味でもやっていく。それが保守というか、「日本派」。日本人の日本人による日本人のための政治。

著書「縄文文明の謎を解く」。1・4万年の縄文文明。縄文という区分を持っているのは日本だけ。新石器文明が3・8万年前から日本で。世界の新石器文明は8,000年前から。3万年も先に日本は進んでいた。その間、国土の形が変わるような天変地異に何度も。その中でどうすればみんなが幸せに暮らせるかを考えてきた。それが日本。これからの世界は日本がリードしていくのは間違いない。

 

<会員向け>

https://live.nicovideo.jp/watch/lv345162380

 

●ネーションは神武天皇以来の日本、新しいステートは食料と信用が基となる

 そもそも国とは何か。日本語で国とは、江戸時代では日本全体は「天下」。国とは尾張の国とか、今でいえば県。政治体制としての独立単位。ネーションとステート。ネーションは民族のまとまり。ステートは政治単位。ネーションは神武天皇以来の日本。ステートは朝廷ステート、鎌倉ステート、室町ステート、幕藩ステー、薩長ステート、戦後は敗戦利得者ステート。

8月革命説では1952年に正式の独立し、その前に生まれた中華人民共和国や韓国は先輩だとの説があったが、江戸時代の日本は日本ではなかったのか?ネーションとステートは別の概念。新しいステートを考える必要。新しい日本を。

2つの点。一つは食料の自立。安全安心な食べ物。江戸時代とは人口が違うとしても、農業人口が減る中で、一定の農地の中での生産性が江戸時代とは比べ物にならない。

もう一つは通貨。通貨とは交換価値と信用。国そのものの信用。ブリックスが信用されないのは、ロシアのルーブルは天然資源の裏付けがあるが、人民元は信用がないから。金をもっても信用されない。中共という政府と中国国民に信用がないからだ。世界中で悪いことをしているから。

これに対して日本は世界でいちばん信頼がある。約束を守る、決まったことをきちんとやる。裏切らない、信用の極地がこれ。政治も約束守って信用されるように…。

その信用は我々の世代ではなく、祖先が創ってきた。戦時中は世界の有色人種の人権を守り、独立に導き、それが信用に。日本だけがゆうゆうと鎖国し、しかも世界の3分の2の金と世界一の軍事力を持っていた。開国しろと130回、外国船が来たが、ことごとく撃退した。ペリーが強い炸裂弾の大砲をもってやってきた。江戸が火の海になっては困るということで日米和親条約。それで黄金が日本から流出し、金がなくなり幕府も潰れた。

その中にあっても、江戸時代は金があった。明治時代は金がないのに、5大国に、我々の先輩の血のにじむように努力のおかげ。

 

●パンデミックが歴史を変えてきた話

パンデミックが歴史を大きく変えてきた。モンゴル大帝国末期の13世紀、中国の武漢からペストが発生。これが元帝国で大流行し、人口1.2億人のうち、生き残ったのが2,500万人。地主も行政も消滅。交易ルートで世界に広がり、欧州では黒死病。中世の王国が倒れて欧州は力を失い、人工の3分の1にまで。

モンゴル大帝国は消滅が、出身地であるモンゴル高原では流行していなかったので、大都からそこに帰った。元は死体だらけ。そこに朱元璋が来る。王宮がもぬけの殻。中に皇帝の玉座。そこに座って皇帝に。国の名前は、モンゴル族に支配されて暗かったから、これからは明るい国にと。それで「明」に。

明では9,500万人まで人口が復活したが、また武漢でペスト。人口は2,000万人に。流行らなかったのが満州。満州族のボスが攻め込んできて、玉座に座り、皇帝に。国の名前は、不衛生だから疫病が発生したということで、「清」に。

 

●黄金ではない、食こそが価値、カネによる支配の対極にあるのが日本

西方ではオスマンが金を持っていた。日本と交易、中東のガラスとの交易。日本ではガラスができなかった。しかし、川には金粉がじゃぶじゃぶでありがたからなかった。塗料としてしか用いなかった。その黄金が中東では値打ち。

年貢の代わりにガラスの器具を渡すと年貢が減免。良い食器もなかったから。節税対策として重宝。一部は正倉院に。中東に流れた大量の黄金がオスマンの親分に集まった。モンゴルはペーパーマネー、通貨大混乱の時に価値を持ったのは黄金。そこに職人が集まり、食わせるためには稼がせる。地中海の交易船を襲わせた。交易が地中海でできなくなり、地中海を出て、アフリカに金を求めて出るようになったのが、大航海時代の始まり。

今回も武漢で疫病。しかし、8割も人口が失われると大変なので、騒ぎだけ大きくして世界の支配体制をその中で強めようとした。支配者側としては、国連は邪魔。190何か国も、奴隷だった連中が国を造って代表団を出して反対だと。なんだこいつらは、と。国連とは違う所に実質的な支配権を持たせる。自然な流れ。政治による支配。

一部の人たちで世界を支配する体制に変えようとするのがダボス会議。グローバルサウスも出てきたし。後ろにあるのが黄金を持っている人たち。6京8千兆円の世界資産。バチカンは1京5千兆円。世界の王室は2京円。大航海時代に世界中から黄金をかき集めたから。大戦終了時は1オンス1.2万円、今は4.4万円。ドルが値打ちなくなった。

紙幣よりも現物のほうが値打ちが高い。現物を持っている人たちが世界の構造を変えていこうと。日本人の感覚では、いざというときに金では食えない、何言ってるのか。それが元々の日本人の考え方。美味しい野菜やお米には価値。美味しい農産物にこそ価値あり。

グローバリズム支配の真逆の日本が最終的に世界から信用される。誰も支配されるのがイヤだ。世界各国でも国民が立ち上がっている。

 疫病は移民で伝播したが、日本という国がどんな国なのかを日本に来る前に教えるべき。衛生概念が日本人と外国人とでは全然違う。守らせる。食生活は各国で全部違う。

 

●日本人も一揆で立ち上がってきた

4・13池袋公園デモもそうだが、14~5年前に中山成彬先生の10万人署名があった。組織だったデモではなく、日の丸もって歩く。2万人前後いた。日本のこれまでの歴史でデモがなかったわけではない。左側のデモでは安保闘争。

デモと言うからわからないので、元々は一揆。首謀者は切腹打ち首。今は自由に一揆ができる。「池袋大規模一揆」があったが、今は報道されていないから収まっているが、報道されたら世論も一気に変わる。

トラさん、ついこの間までトンデモナイ人だと。最近は報道が変わり、もしトラ、ほぼトラ、メディアの報道内容が変わっている。この延長上で日本で起きていることが判明したら日本人は怒る。

それでも、ただ反米になるのではなく、日米関係も堅持しつつ対等な関係構築のために何をするか。計算したかのように絶妙なタイミングで起きたデモだった。国民が立ち上がり、その声が浸透していくことで、日本側の言い分を聞かないとという方向に環境を変えていかねばならない。

米国が信用を失う中で、日本が培ってきた信用をどう守り伝え、活用していくか、それがいまを生きる我々の役割。