日本の政局と中東情勢…山口敬之氏との対談その1…岸田氏の究極の媚米と解散総選挙 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

11月7日の夜に松田政策研究所CHからの生配信で、ジャーナリストの山口敬之氏が「増税媚中媚米メガネ」の岸田政権を斬りまくり、中東情勢の語られざる真相に踏み込みました。今回のその1では、前半のYouTube公開部分についてご紹介します。

 最初は軽く、ガザ紛争について、中東の亀裂で最も喜んでいるのは米英だ!!かなり突っ込んだ話をしないと中東情勢は読み解けませんので、その先は会員向け後半に回しました。

 以下は日本の政治…岸田さんには「増税」以外にいろんな「メガネ」がつきますが、ここまで「媚米メガネ」だとは…。バイデンに約束させられたウクライナ支援のための増税こそが、岸田氏のメインアジェンダになっているというのが山口氏の見方です。

そのためには、国民負担増が本格的に審議される来年の通常国会の審議入りまでに、絶対に衆院を解散して、国民から信任された比較第一党の立場で増税をする、これは岸田氏には他に選択肢のない、生徒が先生に約束した宿題のようなもの…。

日本国民はバカじゃない。だから、減税も選挙対策としての一時的なバラマキでしょ、と見抜いている。ウクライナや米国バイデンのために負担増?増税はそれだけではない。国民の方を向いていない岸田氏はどっち向いている?考え違いも甚だしい。そんな力学が働いて、いま解散したら50も議席減という調査結果を通じて、自民党内をして解散を阻ませている。そんなせめぎ合いが起きているようです。

そうです。国民はバカではありません。

まず、ビジョン無き岸田政権に対抗して、松田や参政党が明確な経済ビジョンを出せば、これは強烈なパンチになると、山口氏から要請を受けました。

そして、岸田政権が拍車をかける日本の危機を有権者に訴えることで、投票率を10ポイントも上げれば、参政党と日本保守党はウィンウィンになる。両党は組めるところは組んでほしい…これも山口氏からの要請でした。もちろん、世界観や価値観の部分で両党の違いが選択肢として示されるのは当然です。

 

◆特番「山口敬之さん登場!パレスチナ情勢の見方・そして、、ズバリ!あるのか総選挙!?」松田政策研究所代表 松田学 × ジャーナリスト 山口敬之氏

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●序 中東情勢序論…中東の亀裂でいちばん喜んでいるのは米英

TBS時代に中東を担当し、それ以降も継続。パレスチナに友人がいて、今でもやり取り、間もなく行われる本格的地上侵攻、生き延びてほしい。中東がややこしいと言う方が多いが、基礎的知識はそれほど難しくない。ただ日本のメディアがわざとわかりにくく複雑にして伝えている。いつ、どの規模と内容の地上侵攻、人殺しが行われるか。ユダヤ教では、金曜日没から仕事をしてはいけない。カメラを持って歩いているだけで子どもから石を投げられる。本格侵攻は金曜夜までに終える前提でセットされるだろう。

ハマスの奇襲を事前にわかっていたはずではないかと言われるが、北のイスラエルとガザ地区との境のエレズ検問所は4キロあり、立ち入り禁止で、入ると直ちに射殺される。それをテロリストたちが突破してたというのは、イスラエルに協力者がいないとあり得ない、。ドローンと衛星で24時間監視、集中砲火で殺される。今回はパラグライダーまで。何らかの背景、からくりがあったとしか思えない。

米国は、10/7の奇襲のときはイスラエルに寄り添ったが、3日後にはガザに寄り添うと豹変した。米国はイスラエルの建国を支えた国家だから、ハマスによるテロにはノーだが、急襲の直前、サウジとイランの提携が本格化していたむ最中だった。サウジはイランと犬猿の仲、スンニー派対シーア派、近親憎悪、それが急接近。今回一気に水泡に帰した。

一番得したのは米国。米国がいちばん恐れているのは、ロシアと中国がくっつくことと、米英がやってきたのは中東での紛争を長引かせること。サウジとイランの両雄が手を結ぶと、これまでの世界覇権計画が崩壊する。イランとサウジ、サウジとイスラエルの関係が壊れたことで最もよろこんでいるのが米英。

 

岸田さんの増税メガネ…「媚中メガネ」、「異次元の媚中」、「究極の媚米」

岸田さんの「増税メガネ」は的を射ている。岸田氏は宏池会の人で財務官僚に近いというイメージもあるが、その系譜というより、今はバイデン政権にウクライナ支援で巨額のカネを出すことについて、「分かった」と5月に述べた立場だ。そのためには何兆円かの増税をせざるを得ない。それをさらに膨らませて何十兆円の支援。

これはあの復興増税とは異なり、ウクライナという日本となんの関係もない国のための国民負担だ。岸田は日本の総理ではなく、バイデン政権の課長補佐のようなもの。言われたら増税しかない。日本国民は賢いから、どうせ増税いでしょと、彼の本質を見抜いている。1月の異次元の少子化対策、そのための増税ならまだいい。しかし、これは…。

減税は、増税するために通常国会でいろんな法案ぶちこむために、一定程度の議席を確保したいから言っている。減税と言って、そのさきに増税があるに決まっている。支持率下がったのは、岸田という人物が信用できない。貯蓄から投資へと言ったのに、金融課税を出してきたりもしたし、異次元の少子化など増税なしにあり得ない。この人は口先だけでしょ、減税して選挙で勝って、そのあと増税したいからでしょ。国民はわかっている。今や官邸HPのコメント欄に、自分(山口氏)が言ってきたことがたくさん書かれている。

世耕さんの代表質問、リーダーとして資質の問題がある、と。野党の質問が霞んだ厳しい本質を突いた質問だった。いいことやっても国民に伝わらないとしょうがない、と。彼は元NTTの広報部報道課長。それが彼の売り。メディア対応できますと。国見の声を自分が敏感に感じているという自負がある。彼なりの風見鶏。かつて同じことを、委員会の審議での態度が悪いと、もりかけのときに安倍さんにも苦言を呈したことがある。

国民は岸田という名前にアレルギー、あの顔見るだけで不愉快だ。

さらに、中国の尖閣周辺EEZ内のブイを撤去しない。「媚中メガネ」、「増税媚中メガネ」。撤去すればいいのに、米中首脳会談が間もなく行われるので、それまでは中国とゴタゴタを起こさないよう、待ってくれと、バイデンから言われているからである。

「異次元の媚中」、そして米国にダメと言われたことは絶対にできない、「究極の媚米」。

 

衆院解散はあるのか

岸田氏の衆院解散については二段階ある。第一段階…解散したいのは6月から。自民党は週末に調査しているが、夏までは10議席減との結果。ならば解散してもいい、解散したい岸田に好きにさせたら、という空気だつたが、今は今解散したら50以上の議席減という結果が出てきた。だったら、自民党議員としては、こんな支持率では自分が落選するかもしれないという恐怖を抱くことになる。そこで、今は解散たさせたくないという空気が充満し始めている。

第二段階…衆議院議員は毎週末、地元に戻るが、岸田の顔を見たくない、LGBT法、減税も偽物…と、有権者や後援会から厳しい声に見舞われる。岸田ですヤバい、もう少し国民受けする総理でなければ…国会議員にその空気が伝わる。

だが、解散するかどうかは岸田さん次第だ。先生に対して生徒として約束した宿題が増税。何兆円の規模。インボイスによる増税、社会保険料のアップ…色々と併せて5~10兆円の負担増にするためには、通常国会の前に解散して比較第一党になっておくことが必要だ。それは彼にとって義務。

なんか岸田ってやばいんじゃないのという漠たる不信感が蔓延する国民のパワーでなんとか、解散が押しとどめられている。しかし、岸田が解散と言えば、できてしまう。それで政権交代が起きるわけではない。ならば、今でも解散する可能性がある。だから、二階さんなどが解散できないように羽交い絞めで発信を始めている。だが、岸田としては解散以外はノーチョイスだ。

通常国会の審議が始まる前の冒頭解散もあり得るが、萩生田さんは政調会長会として、自分の役目は二つあり、経済対策と選挙公約の策定だが、臨時国会が始まる二週間前に、両方同時にできないと岸田に言った。経済対策に集中していいかと質問。岸田は、それについてはじっくり話し合おうと言って別れた。

経済対策を飛ばして選挙公約となる余地を残した。国民生活はどうでもいい。解散して選挙で勝って増税。選択肢というより、もはや時期だけの問題。新政権として通常国会を迎えねばならない。今はせめぎ合い。

 

岸田減税・経済対策の無意味さ…いまこそ参政党が経済政策のビジョンを

本来は、本質的な経済論戦をしなければならない局面だが、意味のないことばかりだ。還元とか、減税とか、経済対策とか…全て支離滅裂だ。国民のためではなく、選挙のための経済対策だ。

財務省からは減税は一時的と言われて、そもそも選挙のためのバラマキになっている。これで財務省は岸田の上にいるということが明らかになった。期限付き…当初は2年という線も出ていたが、1年に。2年が漏れたから、2年分を1年で還元という、子どもの言い訳みたいなみとに。もはや総理ではなく、請負業者だ。

減税をやるのなら恒久減税でないと意味がない。財務省は絶対に恒久減税をさせない。なぜトリガー条項の凍結を解除しないか。たまたま東日本大震災を機に得た半恒久置だからだ。財務省は単年度の収支には興味がない。目的は恒久増税。単年度の減税はいくらやってもいい。一年限りなら減税ではなく、ばらまきに過ぎない。

総理がそうなっているときに、国民民主党ははっきりとした発信と提言をしている。野党として価値ある働きをしている。では、今、参政党が政権を担ったらこういうことを参政党や松田が出したら、岸田政権はひとたまりもないはず。

(→松田より:ブロックチェーン経済だ。その上に立って新しい通貨の概念。人口減少の中で生産性を上げるには答えは一つ。人工知能、ブロックチェーン、ロボット革命だ。1,000万人分の人手不足が発生する成長路線に持っていくなら、1,000万人分の生産性アップが必要だ。そのためにもトークンエコノミーの具体像。そこに持っていくならば、ここにこれぐらい財政投入するといえば、国民は納得できる。松田プランがある。)

今までの財務省ならMMTどころでない拒否反応だろうが、根本的には世界の流れだ。実はいずれも日本人の得意分野である。これからの長期の世界像の中で日本がどう輝いていくのかを示すのが総理のはず。国民がついていく。

 

●参政党と日本保守党をどうみるか…組めるところは組んでウインウインを

自分と百田尚樹氏との付き合いは長い。この党は極めてシンプルだ。LGBT法を成立させるような自民党には任せておけないというのが結党の経緯。それは参政党も全く同じ。安倍総理日ご存命の頃から信念で動いてきた自分としては、反LGBT、日本の伝統文化を守り抜くという点で組めるところは組んでほしいと期待している。

他方、今作ったばかりの政党だから、世界観、歴史観、ウクライナ戦争の見方は参政党とは正反対に近い。ただ、全ての政策で一致したら同じ政党になってしまう。今の増税路線の岸田へのノーでは一致、有権者としては自分の世界観に近い党に投票すればいい。

悩むとしたら世界観。両党が党首会談して組めるところは組むとして早めに記者会見すればいい。岸田自民党に対する危機感で、これまで投票に行かなかった人の票を掘り起こせばウインウインになる。今は50%の投票率だとすると、国民はバカではないから、国がピンチとなれば、投票率は6割になる。もう自民は嫌だという票が乗る。

違いを見せつつ、組めるところを見せていく。岸田とだと国は壊れるという「うねり」を創ってほしい。参政党的な草の根で行くのがいいという人は参政党だが、今、何をしなければならないかは一致している。

 

次回その2では、山口氏が斬り込んだ中東情勢と世界の構図についてご紹介します。