松田まなぶの「永久国債の研究」がバーナンキのおかげで一躍注目されているそうです。 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

松田まなぶの「永久国債の研究」がバーナンキのおかげで一躍注目されているそうです。

 松田まなぶが以前書いた「永久国債の研究」(光文社)がアマゾンで最高10万円の売値がついているそうです。
 米国のバーナンキ前FRB議長が首相官邸を訪ねたことがヘリコプターマネーへの期待を呼んで円安要因にもなりましたが、その際、永久国債に言及したことが明らかになったことを契機に、発刊時には1,000円程度で今や絶版の本書が俄然、注目を浴びているようです。

 この本は、私の仲間たちとともに4人で分担執筆した共著ですが、ページ数で全体の6割を占める永久国債の肝心の論考部分はすべて、私が執筆しました。
 執筆当時、私は政界に出る少し前の現役の財務官僚でした。官僚の枠を超えて思い切ったことを書いたつもりでした。

 今も、財政金融政策を考える一助となれば幸いですが、当時の立場上の制約もあって、個人的見解とはいえ、控えめに書いたものでした。今なら、もう少し、永久国債の議論を深堀してアベノミクスへの提案につなげられると思っているところです。

 従来の財政金融の常識からいえば、永久国債など眉唾モノだと思われたかもしれません。
 しかし、その後、アベノミクスで日本の経済政策は、課題先進国の名にふさわしい壮大な実験的領域に踏み込みました。
 これを成功させ、次なる課題である財政をどうするかを考えるためには、従来の常識を超えた発想が必要になっていると考えます。少し頭を柔軟にしてみてはどうでしょうか。

 本書執筆後、政界に出た私は、たちあがれ日本という政党で政策立案に携わった際に、「成長成果配当型無期限国債」という永久国債を提案して、同党のマニフェストに盛り込まれました。
 日本維新の会の衆議院議員になってからは、永久国債の議論は控えていましたが、次世代の党の結党で政調会長代理になってからは、いつぞや、こうした考え方を政策体系化したいと思っていました。
 前回の参院選では、与党の立場で自らの政策体系を少しでも実現したいとの思いから目指した自民党公認は残念ながら得られませんでしたが、永久国債の考え方は、これからの財政を考える上で欠かせない要素になるものだと思っています。

 未来への閉塞感を打破し、国民に夢を。今、次なる財政運営の構想を練っています。