アパグループ「勝兵塾」で講演。 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

アパホテルで有名なアパグループの元谷外志雄代表が主催する勝兵塾に呼ばれ、3月19日、赤坂の本社で開催された第46回月例会で講演をいたしました。勝兵塾では私が現職の衆議院議員だった、次世代の党ができて間もない頃にも講演しましたが、当時、元谷代表は安倍政権よりもさらに「右」に位置する同党の役割に対する期待を述べておられたことをよく記憶しています。ただ、一般国民からあまりに「右」と見られることになると、国民からの支持はどうしても広がりを欠いてしまい、これも総選挙での大敗の一因だったかもしれません。

 現実に政治的な力を持たなければ、いくら正しい主張をしても、実現しません。気概だけ叫んでいても、現実の政策としてつじつまの合ったコンテンツが伴わなければ、世の中は動きません。今の日本が直面する憂うべき事態も、世界の中での相対的な国力の全般的な衰退が根本にあります。だから私は、次世代の党のバイブルとなることを期して「国力倍増論」を上梓しました。

憂国の熱い心にも、冷徹なる頭脳を。ただ、一人15分以内の短い時間です。右翼と保守主義は異なるものであり、真の保守主義に立脚した政策体系を描くべしとの私の持論を、アベノミクスに関して述べようと思いましたが、その具体的な中身は私が配布した資料(安部総理に手渡されているもの)をもって代えさせていただきました。

私の講演の模様はこちら↓の動画でご覧になれます。10数分の短い動画です。



それでも一言、簡単にコメントしたのは、アベノミクスで円安が進んだことで皆さん、特に経済界の方々は喜んでおられるようですが、保守の立場に立つ人々が、これ以上円安が進むことを良しとして本当によいのかということです。為替レートが1ドル80円から120円へとなっただけで、日本国は5割、チープな国になりました。日本の企業だけではありません。美しい国土なども含め、日本国がそれだけ海外勢によって買収されやすい国になったことを意味します。自国通貨が安ければ、戦略的投資国家になる上でも有利ではありません。

保守派の方々といえば、TPP反対、消費増税反対、公共事業拡大を主張しなければ保守ではないかのような議論の混乱がみられます。本当に強い国を目指すのなら、グローバリゼーション(事実、Sein)とグローバリズム(価値観、Sollen)とを混同しない冷徹な認識と、経済的なつじつまの合った政策の組み立てが必要だと思います。

この塾、この回は、自民党の秋元司議員、原田義昭議員といった自民党の衆議院議員だけでなく、田母神氏も講演されるなど、各界からの講師陣は多彩でした。