4月4日、衆議院内閣委員会で、iPS細胞で著名な山中伸弥教授と、日本の医療研究をめぐる問題について議論しました。
これは、政府提出の「健康・医療戦略推進法案」と、これに伴って設立される「日本医療研究開発機構」法案の2法案の審議に際して、山中伸弥教授始め4人の参考人が呼ばれ、それぞれの意見を聴取した際になされた質疑です。
その模様については、衆議院インターネット審議中継をご覧下さい。
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当日の山中伸弥教授からの答弁については、STAP細胞の研究不正に関して、まめにノートをとるよう指導している、との発言部分がテレビでも放映されていました。
私からの山中教授への質疑は、①医療の基礎研究を臨床研究につなげて実用化を促進する新しい機構について、人材をどう集めるか、②日本も全国民の遺伝子情報を集中管理しているデンマークのバイオバンクのようなことをしなければ、医療イノベーションに後れをとるのではないか、個人情報保護との関係をどうするのか、③日本では研究資金は国のものしかないが、米国のように、民間からの寄付でファンディングする上でのネックは何なのか、といった内容でした。
山中教授は、①長期的視野からの継続的な研究という視点から、新しい機構の人事が政治主導の濃いものになることには懸念を表明し、②個人の医療情報を研究に活用できるような環境づくりの上で、新しい機構に大いに期待しているとし、③日本では各機関のトップは寄付集めだけをやってもいいぐらいの取り組みをしてほしいと、述べておられました。
その他の参考人も含め、日本を代表する頭脳の方々との議論は、大変充実した内容となりました。
なお、他の参考人も含め、私の質疑や議論の詳細につきましては、後日、改めてご報告いたします。