タタミ縫い+フリ縫い縁取り=1色刺繍表現(!?)
今日は某野球選手の販売用ポロシャツを製作しました。
背番号である「66」を袖に刺繍します。
刺繍する場合には先ず刺繍版(刺繍データ作成)を設計するのですが、刺繍の場合にはプリントと違いベタでは表現しませんので、糸目(糸の向き)や糸密度(1cm角に何本糸を入れるか)などを設計時に仕上がりを想像して製作していきます。
今回のデザインはタテヨコ80mm角での「66」柄刺繍になりますが、刺繍する幅が広いのでタタミ縫いで刺繍します。
単色での刺繍になりますが、ここで刺繍版設計の違いも出てきます。
下記写真は通常の「タタミ縫い」のみでの表現になります。
柄の外側が生地に入り込んで多少ギザギザになってしまっています。
これを解消できるのが、「タタミ縫い+フリ縫い縁取り」で下記の写真になります。
同色で分かり難いですが、外側に1.5mm幅をフリ縫い縁取りを付ける事によって、デザインが締まった感じに仕上がります。
この縁取りを付けると作業(縫う時間)が約30%ほど多く掛かってしまいますが、やはり綺麗ですよね!!
もしかして一般の方には違いは分からない、独りよがりですかね(笑)。
今回の刺繍版は弊社加工部の若職人(小林くん)が作ってくれました!!