Q&A4472 4458の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 2025.10.22「Q&A4458 第2子で移植9回」を質問した者です。ご回答ありがとうございます。

⑨と⑩の間に着床の窓の検査はしていまして、窓ズレなしという結果でした。そのため窓が狭いことを考慮して黄体補充の開始時間を早めてみた次第です。

Q1 慢性子宮内膜炎の検査、再度行ってみようと思います。もし陽性だった場合なのですが、⑨と⑩の間にALICE検査を受けていて、慢性子宮内膜炎の病原性細菌DNAは未検出でした。その場合も抗生剤治療は有効なのでしょうか。
Q2 陰性だった場合、窓のズレもなく、何か打開策はあるのでしょうか。

 

A 

A1 ALICE検査は「慢性子宮内膜炎を起こすかもしれない菌」を調べるものであり、検査していない菌の存在があり得ます。また、CD138細胞検査が唯一の慢性子宮内膜炎の確定診断になります。つまり、ALICE検査(ー)でCD138(+)の場合も、ALICE検査(+)でCD138(ー)の場合もあります。
A2 これまで実施していない、原因不明着床障害対策を行ってください。例えば、リプロダクションクリニックでは、G-CSF子宮注入、HCG子宮注入、ピシバニール、PRP子宮注入などを行っています。

 

なお、このQ&Aは、約2〜3週間前の質問にお答えしております。