Q プロゲストンデポーが使えなくなってから、ホルモン補充周期で結果が出ません。プロゲストンデポーに代わる薬、また同じようなホルモン補充の仕方はできるのでしょうか。又は薬剤が代わってから試していない、マイナス0.5日の移植を試してみるべきでしょうか。第二子治療を行っていますが、薬剤が変わってから全く着床しなくなり、途方に暮れています。
貴院で治療し、第一子を出産しました。第一子の時は中々着床せず、とても苦労しました。ERPeak検査を行い、マイナス1日と出て移植するも妊娠の反応が出ず、マイナス0.5日、ピシバニール、二段階移植で妊娠、出産することができました。
第二子も貴院でお世話になろうと、第一子の必勝法で2回移植を試みました。第一子の時に残っていた胚盤胞2個(5日目3AB、6日目3CC)と初期胚一個が残っており、初めは胚盤胞一個(3AB)で移植、二回目は二段階移植しました。いつも着床はするものの、hCGの値が低く、出産には至りませんでした。少し休んでから採卵しようと治療を再開したところ、第一子の時に使っていたプロゲストンデポーが製造中止となったことを知り、再度着床の窓の検査をしました。ホルモン補充周期でERPeak検査を行うとズレなしと出ました。その結果を元に移植するも、全く妊娠の反応が出ず、0.5日ずらしても全く反応が出ずで、必勝法がわからなくなってしまいました。なお、ピシバニールは効果がなかったのではないかと言われ、3回目の移植からは使っておりません。
そろそろ不妊治療に囚われない生活をしたいと思い、今残っている胚(6日目3BC、6日目3CB、3日目4分割)の移植で治療を卒業しようかと考えています。最後が見えてきたので悔いが残らないようにしたいと考えたこと、中々先生の診察に当たらないのでこの場をお借りして質問させて頂きました。
また質問と同時に御礼もさせてください。中々着床せず、途方にくれていた時に先生のブログを読み、すがる思いで貴院に転院しました。色々な治療を試していただき、可愛い我が子を授かることができ、感謝しています。
A 黄体ホルモンの注射製剤は、世界的に原料が枯渇したため、生産が再開されることはありません。したがって、現在ある薬剤で行うことになります。
いろいろと苦労のあとが見受けられ、おそらく着床の窓が狭いのではないかと推察します。胚盤胞は凍結融解の前後でステージ(G1〜G6)が大きく変化することがあり、その変化を予測することは難しいですが、初期胚は凍結融解でステージ(細胞数)はほとんど変化しません。私なら、初期胚全凍結に方針を変更し、細胞数の異なる胚を複数移植したいと思います。しかし、現在凍結中の胚で何とかしようということでしたら、3日目4分割を2日目に、6日目3BCを5日目に、6日目3CBを6日目に移植してみたいと思います。
なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。