本論文は、ART治療(体外受精、顕微授精)成功の予測因子に関するレビューです。
Fertil Steril 2024; 121: 742(英国)doi: 10.1016/j.fertnstert.2024.03.003
要約:過去数十年、ART治療が世界的に普及しました。これまでの研究では、臨床データを用いて、従来の統計手法または機械学習に基づく予測モデルを開発し、妊娠率を推定しています(43論文)。これらのモデルは、200を超える予測因子に依存しており、これらすべてが同等に影響力があるのか、それとも必要であるのかさえ不明です。Van Loenderslootは、ART治療の成功の予測因子として、年齢、不妊期間、採卵数、FSHを挙げています。 その後、少数の因子では予測が不十分であることが示唆されています。最終的に我々は、ART治療の成功の主要な予測因子として、年齢、不妊原因、不妊期間、人種、BMI、AFC(AMH)、過去の妊娠歴、精液所見、採卵数、移植胚グレード、移植日の11因子を特定しました。
解説:11因子が特定されたのは良いのですが、計算式が記載されていません。これらの予測因子から得られたデータを実際にどのように使うかがポイントです。