Q&A3942 36歳、3人挙児希望 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2024.1.26「Q&A3918 36歳、3人挙児希望」での回答ありがとうございます。ありのままを相談できたこと、親身にご対応いただけたこと、とても感謝しております。

もう1点、ご相談させていただいてもよろしいでしょうか。ほとんど、セカンドオピニオンのようになってしまうのですが。私は昨年10月に妊娠7週で流産しました。流産した原因を知りたいですが、胎児の異常の影響が大きい妊娠初期かと思いますので追及はしすぎない方が良いと分かっているのですが、次の移植に向けて、方法を変更できるのであれば変更したいと思い、ご相談させていただきたくメッセージ致しました。移植時は、レトロゾール周期で全く卵胞が育たず(レトロゾール2錠内服)、ホルモン補充周期で移植となりました。妊娠中、胎児の成長は順調で、心拍もありました。しかし、胎嚢確認前から出血があり、日に日に増え、妊娠7週で自然排出となりました。妊娠6週頃からP4が9.0(確かこの程度だったと思います)まで低下し、筋注で補うも上昇せず。自然排出する5日ほど前から38度の発熱があり、内診で膣に「感染所見」があり洗浄してもらいました。妊娠6週からP4も低く早い段階から出血もあったので、すべて胎児因子の流産で説明できる現象だったのであれば納得できるのですが、私の感染が原因で流産したのではないかと、まだ頭の中では疑っています。ホルモン補充周期で使用していた膣錠が感染源となったのであれば、次回移植時はホルモン補充周期は避けるべきかと悩んでいます(大量出血するのが嫌で、膣に力を入れてトイレに行かないようにしてたので、ずっと出血物が膣に残ってたと思うので、それが感染の原因かもと自分では思っています。実際、ホルモン補充周期の方が妊娠率・周産期異常も多いと説明を受け、できることならレトロゾール周期にしたいのですが、前回レトロゾール周期で全く卵胞が育たなかった経緯があり、ホルモン補充周期一択しかないかとも考えています。前回ホルモン補充周期で妊娠できているなら、ひとまずホルモン補充周期で継続でしょうか。それとも、レトロゾール周期をもう一度試してみる価値はありますでしょうか。

 

A レトロゾール周期で全く卵胞が育たず、ホルモン補充周期の移植で妊娠されていますので、ホルモン補充周期での移植をお勧めします。膣錠が感染源になることはほとんどないと思います(もし感染源になるのであれば、この治療法は消滅しているはずです)。