Q&A3928 転院したら培養技術で結果が変わりますか? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 以前は移植についての回答頂きありがとうございます。今回は転院について検討しています。

現在33歳、4年間で7回陽性判定をもらえたのですが、経過が全て上手くいかなかったです。
採卵はPPOS法が多く、だいたい20個程度取れて、15個以上受精しますが凍結まで至りません。
今まで、アンタゴニスト法、PPOS法、簡易法?をやったことがあります。
2023年はPPOS法4回、1〜2回目凍結ゼロ、3回目凍結2個、4回目凍結ゼロという結果でした。初期胚移植は陽性になった事がないので、全て胚盤胞を目指しています。
 

4年間ずっと同じ病院で、陽性までいけたこともあるならば、やはり転院はせずに同じ病院のがいいのでしょうか。それとも培養技術は病院によって全く違うのでしょうか。採卵もつまづいて、移植もつまづいて、採卵の凍結ゼロ、ほんとうに心が折れます。現在の居住地は、他に転院できる有名クリニックは少ないです。また、フルタイムの会社員なので、遠方に通院はなるべくしたくないですが、ここまできたら何か変わるかもしれないならば考えてみます。私の卵の質と言われたらそれまでなのですが、培養技術より採卵方法とかのが大事でしょうか。

 

A 採卵では、使用する薬剤(卵胞発育、排卵抑制、トリガー)や培養液、培養環境によって培養成績が変わる可能性があります。最近の培養成績がよくありませんので、可能であれば、一度転院して違う方法を試してみても良いとは思います。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。