Q 36歳、子宮内膜症と卵巣皮様嚢腫(今年2月に手術済み)
先日、初めて体外受精(ショート法で採卵5個、ふりかけ法で受精→新鮮胚移植3日目8分割胚)を行い、運良く妊娠することができ、現在7週目です。ただ、7週0日で胎嚢(14.6mm)が前週より大きくなっておらず、流産の可能性が高いと言われました。この日、心拍は初めて、一応確認できました(100ちょっとで遅めとのこと)。CRLは測られずでした。精神的にたまらず、翌7週1日、元々のかかりつけ医に相談すると内診していただけ、胎嚢16.5mm、CRL4.7mmで心拍ありで、1週間遅れくらいの成長だが、来週、胎芽が成長していっているかどうかをしっかり確認してもらわないとねというお話でした。
①私としてもこのまま胎芽が成長してくれることを祈るばかりですが、胎嚢が大きくならないという点で、やはり状況は厳しいと思われますか(不妊治療の病院の先生は、胎嚢が大きくなっていないという時点でもうかなりあきらめ(?)られていているご様子で、胎嚢だけ見て内診が終わってしまいそうな勢いでした)。そして、流産となったときのことを考え、今後の治療のことも考えています。今回の採卵では、残念ながら残りの受精卵が一つも胚盤胞にならず凍結できませんでしたので、この機会に、次回の治療からは、検査メニューがより豊富な別の病院に転院しようと考えています。転院先候補は、凍結胚盤胞の移植を基本とされているとのことです。そこでお伺いしたいのですが、
②今回、3日目の新鮮胚移植で妊娠することができました。凍結胚盤胞移植となると、子宮環境が異なってくると思うので、うまくいくのか若干不安です。着床の窓検査(ERPeak)など、移植前に事前に検査をしておいたほうがよいでしょうか。検査するとしたら、どのような検査をするのがおすすめですか。
③仕事との兼ね合いがあり、1ヶ月でも早く妊娠できればうれしいというところがあり、検査を優先すべきか、移植を優先すべきかを悩んでいます。
A
①産婦人科医にもいろいろな方がおられます(諦めの早い医師、粘り強い医師)。そもそも胎嚢は測り方で2倍程度の誤差はありますから、重要なのは胎芽(CRL)であり心拍の有無です。7週0日で心拍が確認できれば順調ですし、CRLが小さいほど心拍はゆっくりになります。1週間遅れくらいの成長はしばしばみられる現象であり、この段階で「もうダメだ」という態度はいただけません。リプロダクションクリニックでは、判定日HCG 5.0で出産している方がおられますが、2週間遅れくらいの成長でした。したがって、まだ諦めるには早いです。転院は良い選択だと思います。
②妊娠が上手くいった時の方法を踏襲するのが良いので、3日目の新鮮胚移植をお勧めします。しかし、凍結胚盤胞移植されるのであれば、その前に着床の窓の検査(ERPeak)をしておいたほうが良いです。
③採卵→ERPeak検査→移植の順番が良いでしょう。
なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。