Q&A3828 卵巣がお休みしている状態でした | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2023.8.25「嬉しい報告とQ&A3764 リプロ東京で第一子出産、第二子希望」で回答頂き有難うございました。断乳後2か月経っても生理が来ませんでしたが、第二子治療を始めたいと思い、リプロ東京で内診と採血をしました。内診では、左右に卵胞がいくつかありましたが、卵巣機能が休んでいる状態との話を受けました。

①この状況でも卵胞はつくられているのでしょうか。それとも、産前の採卵&排卵でつくられた卵胞が残っているのでしょうか。
②次回採血の結果を聞いてから、生理を起こす薬を服用し、移植前には子宮鏡&慢性子宮内膜炎検査を実施する予定です。検査をクリアしても生理を待たなければ、移植周期に入れないはずなので、また生理を起こす薬を服用することになるかと思います。産前は自然に定期的な生理がきており、特に採血でもホルモン値に異常を指摘されないままでの移植と妊娠成立でした。薬服用での生理後の移植は成功率が下がる、ということはありますでしょうか。

 

A 

①誤解されているかもしれませんが、新しい卵胞はつくられません。卵巣がお休みしている状態とは、卵胞発育が一時的にストップしているという意味です。産後によく見られる現象であり、ホルモンのネットワークがうまく機能していないだけであり、リセットすると元に戻ります。
②最短日数のリセット薬服用後の胚移植では、妊娠成功率が下がることはありません。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。